経済外交

平成26年3月24日
G7首脳会合 (写真提供:内閣広報室)
G7首脳会合 (写真提供:内閣広報室)

 3月24日(月曜日)午後6時半から約75分間,オランダ・ハーグで開催中の核セキュリティ・サミットの機会を捉え,G7首脳会合が行われたところ,概要以下のとおり(G7各国首脳,ファン=ロンパイ欧州理事会議長及びバローゾ欧州委員会委員長が出席。我が国からは安倍総理が出席。)。会合終了後,「ハーグ宣言(仮訳英文)」が発出された。

  1. ウクライナ情勢に関する今回の会合では,(1)ロシアへの対応,(2)G8ソチ・サミットの扱い,(3)ウクライナ支援などを中心に,G7首脳間で,中身の濃い率直な議論を行い,結果をハーグ宣言として取りまとめた。

  2. ウクライナ支援については,同国の経済安定化のためG7が一致団結していくことを確認し,日本として,最大で1500億円(約15億ドル)の支援を行うことを表明した。日本の支援に対して,多くの国々から高い評価を得た。

  3. ロシアへの対応については,安倍総理から,「力を背景とする現状変更」を許してはならないこと,これはウクライナという一地域の問題ではなく,特に,アジアを含め国際社会全体にとって極めて重要なものであることを強調し,多くの参加者から賛同の意が表明された。また,特に,ロシアとの対話の継続の必要性,問題の外交的な解決の必要性を訴えた。

  4. また会合では,G7として,今回のロシアの違法な行動を強く非難し,今後も協調して行動していくことを確認した。

  5. G8ソチ・サミットの扱いについて,首脳間で率直な議論を行った結果,現状では本年6月のソチ・サミットには参加しないこと,また,2014年6月にブリュッセルで改めてG7首脳会合を開催し,幅広い議題について議論することとなった。
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