APEC(アジア太平洋経済協力、Asia Pacific Economic Cooperation)

令和7年10月30日
APEC閣僚会議セッション1に出席する茂木外務大臣と赤澤経済産業大臣
APEC閣僚会議の様子

 現地時間10月30日、午前9時45分(日本時間同日同時刻)から約2時間、韓国・慶州において、趙顕(チョ・ヒョン)韓国外交部長官(H.E. Cho Hyun, Minister of Foreign Affairs of the Republic of Korea (ROK))の議長の下、APEC閣僚会議第1セッション(議題:「革新・繁栄」)が開催され、茂木敏充外務大臣が赤澤亮正経済産業大臣と共に参加しましたところ、概要は以下のとおりです。

  1. 同会議において、茂木大臣は次のとおり述べました。
    1. AI・デジタル技術は、人々の生活、ビジネスに多大な利便と利益をもたらしている。一方で、セキュリティ上の懸念が常に指摘されており、リスクの回避は最優先の課題であり、「安全、安心で信頼できるAI社会」の確立は、持続可能な社会経済発展のために必要不可欠である
    2. 日本は、「広島AIプロセス」の普及・拡大を通じ、国際的なAIガバナンスの構築をリードしてきた。生成AIに関する国際規範を策定し、APECエコノミーを含む50か国・地域以上の「フレンズ・グループ」でその普及・実践を主導している。
    3. APECにおいても、日本は、ビジネス界・学術界と連携し、デジタル貿易におけるデータ・フローの扱いやAI活用に当たっての障壁についての議論を主導している。引き続き、APEC域内においても、能力構築やルール作りの面で貢献していく。
  2. 参加閣僚の多くからは、AI・デジタル技術や人口動態への対応といった新しい課題に対する協力を積極的に進めていくべきである旨の発言があり、経済成長の加速と持続可能な繁栄のための協力を一層推進することが確認されました。

(参考)APEC参加国・地域(21エコノミー)

 日本、韓国(2025年APEC議長)、豪州、ブルネイ、カナダ、チリ、中国、香港、インドネシア、マレーシア、メキシコ、ニュージーランド、パプアニューギニア、ペルー、フィリピン、ロシア、シンガポール、台湾、タイ、米国、ベトナムの21エコノミー。
(注)APECには香港は「ホンコン・チャイナ」、台湾は「チャイニーズ・タイペイ」の名称で参加


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