APEC(アジア太平洋経済協力、Asia Pacific Economic Cooperation)

令和5年11月14日

 現地時間11月14日(日本時間15日)、米国・サンフランシスコにおいて、米国のアントニー・ブリンケン米国国務長官(The Honorable Antony Blinken, Secretary of State of the United States of America)及びキャサリン・タイ米国通商代表(The Honorable Ambassador Katherine Tai, United States Trade Representative)の議長の下、APEC閣僚会議第1セッション(議題:「持続可能な未来に向けた革新的環境の実現」、「すべての人にとって公平で包摂的な未来への支持」)が開催され、上川陽子外務大臣が西村康稔経産大臣と共に参加しました。概要は以下のとおりです。

  1. 上川大臣は、地球規模課題への対応に当たり、「誰一人残さない」という SDG sの理念を踏まえて、日本として「人間の尊厳」が守られる世界の実現に貢献していく旨述べました。また、自然災害への対応に関して、WPS(女性・平和・安全保障)を念頭に女性の視点を適切に反映させつつ、国際連携を強化することの重要性を強調しました。
  2. さらに、女性、中小零細企業等の全ての人の公正な経済機会へのアクセスの確保がAPEC地域の一層の経済成長に資する旨述べた上で、その為のデジタル化や新技術の活用等の施策の重要性を指摘しました。
  3. 参加した多くの大臣からは、気候変動対策、デジタルに関する能力構築や知見の共有、女性や中小零細企業を巻き込んだ成長を達成するための経済政策の重要性を強調する旨の発言があり、引き続き持続可能で包摂的なAPECの実現に向けた協力を推進することが確認されました。
(参考)APEC参加国・地域(21エコノミー)

 米国(2023年APEC議長)、日本、豪州、ブルネイ、カナダ、チリ、中国、香港、インドネシア、韓国、マレーシア、メキシコ、ニュージーランド、パプアニューギニア、ペルー、フィリピン、ロシア、シンガポール、台湾、タイ、ベトナム
(注)APECには、香港は「ホンコン・チャイナ」、台湾は「チャイニーズ・タイペイ」の名称で参加。


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