原子力の平和的利用

平成27年10月5日

 5日,安倍晋三内閣総理大臣は,訪日中のマニュエル・ヴァルス・フランス共和国首相との間で「日仏原子力協力に関するハイレベル対話」を実施しました。同対話では,日仏双方の関係閣僚と原子力関連企業も参加し,原子力を含む両国のエネルギー政策全般について意見交換するとともに,これまで両国で進められてきた原子力協力の現状を踏まえ,二国間の今後の協力の進め方について意見が交わされました。

 安倍総理からは,経済成長と世界の原子力安全の向上を図るため,優秀な人材と技術を維持し,原子力産業の健全な発展を促すことが重要であると述べました。また,原子力をめぐる課題は世界の安全保障の観点から取り組む必要があり,両国が協力を強化するに当たり,原子力安全の向上と核不拡散の強化が重要である旨発言がありました。

 ヴァルス首相始めフランス側出席者からは,最近のフランス国内での原子力セクターの再編について説明の上で,原子力分野でも日本は重要なパートナーであり,日仏協力の象徴とも言える共同開発炉アトメア1の第三国への展開,新型炉の研究開発,福島第一原発の廃炉等で,引き続き,日仏間の長期的な協力にコミットする旨述べました。

 会合終了後,両首脳は,共同プレス・リリース(日本語(PDF)別ウィンドウで開く仏語 (PDF)Open a New Window)発表しました。


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