科学技術
第14回日イタリア科学技術協力合同委員会 共同プレスリリース
平成29年6月8日


2017年6月7日,ローマのイタリア外務・国際協力省にて,第14回日伊科学技術協力合同委員会が開催された。科学技術は,2016年に外交樹立150周年を記念した日イタリア間における協力の柱の一つである。
本会合は,1988年10月7日に東京にて署名された日本国政府とイタリア共和国政府間の科学技術協力協定に基づいて開催された。
合同委員会は,中根猛日本外務省科学技術協力担当大使及びファブリッチオ・ニコレッティイタリア外務・国際協力省科学技術ユニット局長が共同議長を務めた。今回の合同委員会は,日伊両国の関係府省庁,ファンディング機関及び研究機関からのハイレベルの出席者を得て開催された。
合同委員会では,宇宙,エネルギー・環境,農業・食料科学,地球物理学,火山及び保健の各分野について双方の活動や協力の進展状況に留意した。
合同委員会は,科学技術・イノベーション政策や国際協力と関係する事項について意見交換を行った。特に,日本における第5期科学技術基本計画及び同計画で提唱された「Society5.0」,また「イタリア国家研究計画(PNR)(2015年~2020年)」などの新しい展開に焦点があてられた。
日本とイタリアの代表らは,科学技術・イノベーション協力のための協力枠組みに関して,日伊エグゼクティブ・プログラムを通じて実施されている価値ある研究協力及び日本とイタリアの研究機関間で実施されている共同研究を概観し,これらの研究のレベルと質が非常に高いことに留意した。
次回の合同委員会を日本で開催することが提案され,具体的な期日は外交ルートを通じて調整されることとなった。