科学技術
第12回日・カナダ科学技術協力合同委員会概要
平成28年12月15日
- 第12回日加科学技術合同委員会は、2013年1月28日に東京(三田共用会議所)にて開催された(前回は2010年11月にオタワにて開催)。
- 日本側から,丸尾眞科学技術協力担当大使を議長として,外務省,内閣府,文部科学省,経済産業省,独立行政法人科学技術振興機構(JST),独立行政法人日本学術振興会(JSPS),独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)等の関係者が,カナダ側から,ピーター・マクガバン外務国際貿易省次官補を議長として外務国際貿易省,天然資源省,自然科学・工学研究会議(NSERC),先住民問題・北方開発省,国立研究機構,在京カナダ大使館等の関係者が,それぞれ出席した。
- 本合同委員会での成果は以下のとおり。
(1)日加ファンディング一覧の改訂・公表
「日加ファンディング一覧」の資料の改訂,及びホームページ上での公開が合意された。
(2)MOUの署名・締結
海洋研究開発機構(JAMSTEC)及びカナダ天然資源省(NRCan)との間で,海洋地球科学協力に関するMOUが署名・締結された(日本側は平JAMSTEC理事長,加側はレベルNRCan局長が署名)。
(3)重点的な研究協力領域(Prioritized Research Cooperation Fields:PRCF)
(ア)ナノテクノロジー
- 引き続き,PRCFとして推進していくことが合意された。
- CIFAR(カナダ先端研究機構)とJSPSとの連携協力を引き続き検討していくことが合意された。
(イ)幹細胞・再生医学研究
- 引き続き,PRCFとして推進していくことが合意された。
- 第3回日加幹細胞ワークショップを本年夏に開催することが合意された。
(ウ)持続可能エネルギー
- PRCFとしての研究領域を「先端的なエネルギー・環境技術(Advanced Energy and Environment Technologies)」に拡大することが合意された。
- エネルギー・鉱物資源分野の日加人材育成協力を引き続き推進していくことが合意された。
(エ)途上国への科学技術支援
- 有望な協力領域であるが,PRCFとして廃止することが合意された。
(オ)北極研究
- 両国の高い関心が表明され,PRCFとして新たに推進していくことが合意された。
(4)上記以外の重要な科学技術イノベーション協力
(ア)宇宙協力
- 日加宇宙協力の進捗が報告され,本年春に,Japanese Space Policy and Business Missionの訪加を調整していくことになった。
(イ)クラスター連携
- 日加間のクラスター連携を進めるため,クラスター関連施策(日本)とNCEs(Networks of Centres of Excellence of Canada)との協力を検討していくことになった。
- 加側からの,ICT分野における第2回日加グローバルクラスター連携フォーラムの開催提案を受け,今後これを追求していくことになった。
(ウ)科学コミュニケーション協力
- 日本科学未来館及びカナダ科学技術博物館協会との間で,科学コミュニケーション協力の検討を進めていくことになった。