原子力の平和的利用

令和4年7月12日

1 沿革

 1950年代に大気圏内核実験が頻繁に行われた結果、環境中に放射性物質が大量に放出されました。こうした放射性降下物による環境や健康への影響について懸念が増大する中、1955年の国連総会決議により設立されました。

2 活動概要

 UNSCEARは、科学的・中立的な立場から、放射線の人・環境等への影響等を調査・評価等を行い、毎年国連総会へ結果の概要を報告するとともに、数年ごとに詳細な報告書を出版しています。

3 加盟国

 UNSCEARに加盟する国は、日本を含め、アルジェリア、アルゼンチン、オーストラリア、ベラルーシ、ベルギー、ブラジル、カナダ、中国、エジプト、フィンランド、フランス、ドイツ、インド、インドネシア、イラン、メキシコ、ノルウェー、パキスタン、ペルー、ポーランド、韓国、ロシア、スロバキア、スペイン、スーダン、スウェーデン、ウクライナ、アラブ首長国連邦、英国、米国、の31か国(2022年6月時点)。

4 我が国に関係する主な活動

 UNSCEARは、2014年4月に東京電力福島第一原子力発電所の事故による放射線の影響を評価した「2011年東日本大震災後の原子力事故による放射線被ばくのレベルと影響」を刊行しています。また、刊行後の新たな科学的知見を踏まえて、同報告書の評価結果を検証する作業を行い、2015年、2016年及び2017年に白書にまとめて、公開しています。さらに、2018年からは、最新の情報に基づき、同報告書の改訂作業を進め、2021年に「2011年東日本大震災後の福島第一原子力発電所における事故による放射線被ばくのレベルと影響:UNSCEAR2013年報告書刊行後に発表された知見の影響」を公表しています。

(参考)UNSCEARホームページ「東電福島第一原子力発電所事故」別ウィンドウで開く

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