通常兵器の軍縮及び過剰な蓄積禁止に関する我が国の取組

令和6年9月24日
議論に参加する市川とみ子軍縮会議政府代表部大使
  1. 9月10日から13日にかけて、ジュネーブ(スイス)において、我が国も締結しているクラスター弾に関する条約(CCM)の第12回締約国会議が開催されました。
  2. 今回の会議においては、昨年9月に開催された第11回締約国会議から本件会議までの間に、締約国数の増加を始めとする条約の普遍化、貯蔵弾廃棄、不発弾除去、リスク低減教育、被害者支援、国際協力等の諸分野で見られた進展や条約履行期限延長等の課題について、第2回検討会議(2020年及び2021年開催)において採択されたローザンヌ行動計画を踏まえつつ、検討が行われました。また、本年7月にリトアニアが本条約からの脱退を表明したことを受け、参加国等からの意見表明がありました。
  3. 我が国は、市川とみ子軍縮会議政府代表部大使を団長として会議に出席し、議論に参加しました。市川大使は一般討論ステートメントにおいて、リトアニアによる脱退表明に対し、各締約国は条約へのコミットメントを新たにする必要がある旨述べました。また、クラスター弾による被害がウクライナを始め世界各地で発生していることを踏まえ、本条約の普遍化及び履行促進の重要性を指摘しつつ、締約国に対し、クラスター弾による惨禍のない世界に向けた決意を一層新たにするよう訴えるとともに、全ての非締約国に対して本条約の早期締結を呼びかけました。また、不発弾除去や被害者支援、リスク低減教育等における我が国の取組を紹介しつつ、引き続き他の締約国と協力して条約の履行促進に向けた取組を進めていくとのコミットメントを示しました。
  4. 昨年の第11回締約国会議から今回の会議までに、南アフリカ及びペルーが条約第3条に規定する貯蔵弾廃棄を完了したことが確認され、これをもって、本条約の全ての締約国が第3条に規定する貯蔵弾廃棄を完了しました。
  5. 次回の第13回締約国会議は2024年9月に開催され、フィリピンが議長国を務めることが決定されました。また、2026年に開催予定の第3回検討会議においては、ラオスが議長国を務めることが決定されました。

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