通常兵器の軍縮及び過剰な蓄積禁止に関する我が国の取組
武器貿易条約(ATT)第10回締約国会議(CSP10)の開催
令和6年8月28日
- 8月19日から23日まで、スイスのジュネーブにおいて、武器貿易条約(ATT)第10回締約国会議(The Tenth Conference of States Parties: CSP10)が開催され、我が国からは市川とみ子軍縮代表部大使が代表団長として出席しました。
- 2014年にATTが発効した後、10周年を迎える本年CSP10の特別セッションにおいて、我が国から市川大使がアジア太平洋グループを代表してステートメントを行い、日本が行ってきたATTへの貢献に言及し、今後へのコミットメントを表明しました。また、会議は、英国主導により作成され、(CSP10時点で)我が国含む73か国が採択した政治宣言(A Political Declaration for the next decade of the Arms Trade Treaty(英語)(PDF)
)を歓迎しました。
- CSP10会期において、我が国は副議長を務め、議長(ルーマニア)を積極的に支え、更に、透明性報告作業部会(WGTR)の議長も務め、今般CSP10の成功に貢献しました。CSP10においては、議長テーマに基づき、「条約の効果的な履行における省庁間の協力」等について積極的に議論された他、ジェンダーに基づく暴力(GBV)に対するATTの役割強化等についても活発的な議論が行われました。更に、ATTの各作業部会において、条約履行に係る国内実施の強化に向けたよりプラクティカルな議論を行うための複数年作業計画等が確認されました。
- CSP10において、各国は、ガンビア及びマラウイがATTの締約国となり、ATT加盟国数が115か国になることにつき歓迎し、条約の一層の拡大の重要性についても確認しました。更に会議は、次期ATT事務局長として、ソルミラノ(Ms. Carina Solmirano)氏(アルゼンチン国籍)の選出を歓迎しました。我が国は引き続き、ATTを通じて、通常兵器の移転に係る適切な管理等に関して、国際社会において主導的役割を果たすよう努めていきます。