通常兵器の軍縮及び過剰な蓄積禁止に関する我が国の取組
クラスター弾に関する条約第11回締約国会議
令和5年9月21日

- 9月11日から14日にかけて、ジュネーブ(スイス)において、我が国も締結しているクラスター弾に関する条約(CCM)の第11回締約国会議が開催されました。
- 今回の会議においては、昨年9月に開催された第10回締約国会議から本件会議までの間に、締約国数の増加を始めとする条約の普遍化、貯蔵弾廃棄、不発弾除去、リスク低減教育、被害者支援、国際協力等の諸分野でみられた進展や条約履行期限延長等の課題について、参加国の間で検討が行われました。また、第2回検討会議(2020年及び2021年開催)において採択されたローザンヌ行動計画の実施状況について確認が行われました。
- 我が国は、小笠原一郎軍縮会議政府代表部大使を団長として会議に出席し、議論に参加しました。小笠原大使は一般討論ステートメントにおいて、クラスター弾による民間人への被害がウクライナを始め世界各地で発生していることへの深い憂慮を示し、本条約の普遍化及び履行促進の重要性を指摘して、締約国に対し、クラスター弾による惨禍のない世界に向けた決意を一層新たにするよう訴えるとともに、全ての非締約国に対して本条約の早期締結を呼びかけました。また、不発弾除去や被害者支援、リスク低減教育等における我が国の取組を紹介しつつ、引き続き他の締約国と協力して条約の履行促進に向けた取組を進めていくとのコミットメントを示しました。
- 昨年の第10回締約国会議から今回の会議までに、新たにナイジェリア及び南スーダンの2か国が本条約を締結し、締約国数は112か国・地域となりました。また、ブルガリア及びスロバキアが貯蔵弾廃棄義務(第3条)の履行を完了したことを確認され、南アフリカも同義務の履行完了を発表しました。更に、ボスニア・ヘルツェゴビナが不発弾除去義務(第4条)の履行を完了しました。
- 次回の第12回締約国会議は2024年9月に開催され、メキシコが議長国を務めることが決定されました。