日本の安全保障と国際社会の平和と安定

平成26年9月11日
  1. 9月2日から5日にかけて,サンホセ(コスタリカ)において,我が国も締結しているクラスター弾に関する条約(CCM)の第5回締約国会議が開催されました。
  2. 今回の会議においては,昨年9月,ルサカ(ザンビア)で開催された第4回締約国会議から現在までの間に,条約の普遍化(条約の締約国を増やすこと),貯蔵弾廃棄,除去及びリスク低減,被害者支援,国際協力等の諸分野で見られた進展及び課題について参加国の間で検討が行われました。また,第1回締約国会議(平成22年)において採択されたビエンチャン行動計画の実施の進捗状況を確認・評価するサンホセ進捗報告書を含む最終文書が採択されました。
  3. 我が国は,本件会議において,一般ステートメント(英語)(PDF)を行うとともに,普遍化,貯蔵弾廃棄及び国際協力等の議論に参加しました。
  4. 本件の会議の開催期間中,新たに,コンゴ共和国及びベリーズが,CCMを締結した旨発表しました。これにより,同条約の締約国の数は86か国となりました。同条約の普遍化を推進する我が国としては,残り27か国の署名国による早期締結を期待し,署名国以外の国を含む未締結国の早期加入を今後も促していく所存です。
  5. クラスター弾の貯蔵弾の廃棄(第3条)の義務の履行については,クラスター弾を保有していた締約国の多くで廃棄が進んでおり,義務の履行状況が全体として順調であることが明らかとなりました。また,本条約の署名国であるカナダが,貯蔵クラスター弾の廃棄の完了を発表しました。我が国も,自衛隊が保有していたクラスター弾の廃棄を順調に進めている旨を発表しました。
  6. シリア,南スーダン,ウクライナ(いずれも条約の未締結国)において,クラスター弾が使用された又はその疑いがある旨NGOから報告されました。クラスター弾の使用に対し,我が国を含む多くの参加国から懸念の表明が行われました。
  7. 2015年9月には,同条約が発効して初めての検討会議(Review Conference:今後,5年に1度開催される予定)が,クロアチアのドブロブニクで開催される予定です。


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