生物・化学兵器
生物兵器禁止条約(BWC)2019年締約国会合
令和元年12月24日


概要
- (1)2019年12月3日から6日まで,生物兵器禁止条約(BWC)締約国会合がジュネーブにおいて開催され,我が国を含む締約国122か国や署名国,NGO,国際機関等が参加し,成果文書が採択されました。
- (2)今次会合では, ア 国際協力,イ 科学技術の進展レビュー,ウ 国内実施強化,エ 防護支援,オ 条約の制度的強化の5つの議題に関し,締約国の共通理解を行動に繋げるための「今後取り得る措置」について議論が行われました。普遍化活動に関する議長報告,条約履行支援ユニット(ISU)の活動報告,財政問題の協議等も行われました。
- (3)我が国からは高見澤軍縮代表部大使他が出席し,冒頭にステートメント(英文)(PDF)
を実施し我が国の立場を表明したほか,各議題の議論に積極的に貢献しました。
評価
- (1)今次会合では,締約国間の協力によりコンセンサスで成果文書が採択されました。このことは,締約国間の団結を示すものとして評価できます。
- (2)一方で,今次会合においては,本年の専門家会合での議論を踏まえ,「今後取り得る措置」に関して活発な意見交換が行われましたが,依然として各国の考え方の違いが残っています。今後,各国の考え方の違いを埋め,2021年に開催される第9回運用検討会議において,「今後取り得る措置」に関して意思決定できるよう努めていく必要があります。
- (3)我が国は,2020年の関連会合における議論に積極的に貢献し,専門家の派遣や作業文書の提出等の様々な取組を行うとともに,「今後取り得る措置」に関する意思決定がなされるよう最大限努力をしていきます。