生物・化学兵器

平成25年12月24日

1.概要

  • (1)2013年12月9日~13日,生物兵器禁止条約(BWC)締約国会合がジュネーブにおいて開催され,我が国を含む締約国97か国が参加しました。また,署名国1か国(ミャンマー),未署名国1か国(イスラエル)の他,国連軍縮部(UNODA),安保理決議1540委員会,欧州理事会(EC),赤十字国際委員会(ICRC),北大西洋条約機構(NATO),化学兵器禁止機関(OPCW),世界保健機構(WHO)がオブザーバーとして参加しました。
  • (2)今次会合では第7回運用検討会議(2011年)で合意された,1)国際協力・支援,2)科学技術の進展のレビュー,3)国内実施強化,4)信頼醸成措置(CBM)提出促進の4つの議題について,ケルミ・ハンガリー外務省軍備管理・軍縮・不拡散特別代表を議長として議論が行われました。また,普遍化活動に関する議長報告,履行支援ユニット(ISU)の活動報告などが行われました。
  • (3)締約国は,各議題にかかる関心事項について意見を交わし,来年以降の年次会合において本年の議論を踏まえて各国がとった措置につき情報提供することを促す報告書をコンセンサスにて採択しました。

2.評価

  • (1)我が国は佐野軍縮代表部大使他が出席しました。冒頭に団長よりステートメント(PDF)PDFを実施した他,CBM参加増加に関する作業文書を豪,加,マレーシア,ニュージーランド,韓国,スイスと共同で提出するなど,議論に貢献しました。また,我が国の作業文書の内容は報告書に反映されました。
  • (2)今次会合は,2012-2015年会期間活動の折り返しとなる重要な会合で,2012年と2013年の議論の積み重ねを反映し,第8回運用検討会議(2016年)の議論の土台となる報告書をどのようにまとめるかが議論の対象になりましたが,議長の優れた采配により,コンセンサスで報告書が採択されたことは,条約の実施に向けた締約国間の今後の協力の姿勢を表すものであり,評価できます。

3.今後の予定

 2014年は,スイスの議長の下,専門家会合(8月4日~8日)及び締約国会合(12月1日~5日)が開催される予定です。


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