報道発表
「核兵器のない世界」に向けた国際賢人会議第4回会合の開催(結果)
令和6年5月22日

5月21日及び22日、「核兵器のない世界」に向けた国際賢人会議第4回会合が横浜において開催されました。会合には、白石隆座長(熊本県立大学特別栄誉教授)を含む日本人委員3名の他、核兵器国、非核兵器国等からの外国人委員10名の合計13名の委員が対面参加し、2名の外国人委員がオンラインで参加しました。
- 21日に行われた最初のセッションでは、上川陽子外務大臣が、冒頭にビデオ・メッセージ
を寄せました。同ビデオ・メッセージにおいて、上川大臣は、日本政府の「核兵器のない世界」に向けた継続的な取組を紹介し、今後とも、国際賢人会議の叡智を頂きつつ、現実的かつ実践的な核軍縮の取組を継続していく旨述べました。
- 21日及び22日の2日間にわたり、委員は6つのセッションを通じ、2026年NPT運用検討会議への提言を念頭に、AI等の新興技術の影響、核兵器を巡る責任・倫理・規範、核軍備管理・不拡散レジームのアップデート等を中心に、率直かつ突っ込んだ議論を行いました。
- また、今次会合に対面で参加した委員は、21日、石原宏高総理大臣補佐官主催の昼食会に参加するとともに、有識者・市民社会との意見交換を行いました。22日には、委員は岸田文雄内閣総理大臣を表敬するとともに、軍縮関連の国会議員連盟との意見交換を行いました。さらに、同22日夜には、深澤陽一外務大臣政務官主催夕食会が開催されました。
- 今後の国際賢人会議の活動について、2026年NPT運用検討会議に向けて提言をまとめるべく、今後2回程度の会合を開催することとし、次回会合(第5回会合)を、委員それぞれの日程等も踏まえつつ、今年秋から冬頃を目処にオンラインで実施する方向で調整することとなりました。
(参考2)「核兵器のない世界」に向けた国際賢人会議
- 経緯及び目的2022年1月、岸田総理大臣が施政方針演説で、核兵器国と非核兵器国、さらには、核兵器禁止条約の参加国と非参加国からの参加者が、それぞれの国の立場を超えて、知恵を出し合い、「核兵器のない世界」の実現に向けた具体的な道筋について、自由闊達な議論を行う場として表明。
- 「核兵器のない世界」に向けた国際賢人会議委員(15名)
【対面参加】
- ・白石 隆(座長)
- 熊本県立大学特別栄誉教授
- ・アンゲラ・ケイン
- 元国連事務次長兼国連軍縮担当上級代表
- ・ローズ・ゴッテメラー
- 元米国務次官(軍備管理・国際安全保障担当)
- ・高見澤 將林
- 東京大学公共政策大学院客員教授
- ・グスタヴォ・スラウビネン
- 第10回NPT運用検討会議議長
- ・ブルーノ・テルトレ
- 仏戦略研究所副所長
- ・ディナ・カワール
- 駐米ヨルダン大使
- ・マルティ・ナタレガワ
- 元インドネシア外務大臣
- ・マンプリート・セティ
- 印空軍力研究センター(CAPS)フェロー
- ・秋山 信将
- 一橋大学国際・公共政策大学院教授
- ・ターニャ・オグルビー・ホワイト
- 核軍縮・不拡散アジア太平洋リーダーシップ・ネットワーク(APLN)リサーチディレクター
- ・アントン・フロプコフ
- 露エネルギー・安全保障研究センター(CENESS)センター長
- ・趙通(ジャオ・トン)
- 米カーネギー国際平和財団シニアフェロー
【オンライン参加】
- ・ジョージ・パーコビッチ
- 米カーネギー国際平和財団副会長
- ・イアン・アンソニー
- スウェーデン国防研究所(FOI)防衛分析部安全保障政策班分析官