軍縮・不拡散・原子力の平和的利用
「ユース非核リーダー基金」プログラム開始式における岸田総理大臣のビデオメッセージ発出
令和5年12月19日
今般、「ユース非核リーダー基金」のプログラム参加者第1期生となる100名が選定され、12月18日、国連の主催により、プログラム開始式がオンラインにて開催されました。同基金は、昨年8月の第10回核兵器不拡散条約(NPT)運用検討会議の一般討論演説において、岸田総理大臣が立上げを表明し、日本政府から国連に対し1,000万ドル(日本円で10.8億円)を拠出したものです。
- プログラム開始に際し、岸田総理大臣は、概要以下のビデオメッセージを発出しました。
- 世界中の多数の応募者の中から第1期生として選抜された皆様にお祝い申し上げます。「核兵器のない世界」への道のりが如何に厳しいものであったとしても、それに向け、我々はその歩みを停めるわけにはいきません。今こそ、未来を担う皆さんのような「若い」力が必要なのです。
- 世界60か国以上から選び抜かれた皆様には、未来の世界のリーダーとして、このプログラムを通じ核軍縮に関する知識を十分に習得し、そして、グローバルなネットワークを構築していただきたいと思います。また、今後、広島・長崎を訪問される方には、被爆の実相につき、御自身の目と心で見て、感じて、世界にしっかりと伝えていただきたいと思います。
- このプログラムは、合計8年間続きます。第1期生の皆様には、第2期生、続く参加者の模範として、さらにはその先の将来における、「核兵器のない世界」の実現に向けた活動においても、力強いリーダーシップを発揮していただくことを期待しています。
- 今回の開始式には、アントニオ・グテーレス国連事務総長からのメッセージがアデデジ・エボ国連軍縮部長兼軍縮担当次席上級代表により代読され、中満泉国連事務次長・軍縮担当上級代表からもビデオメッセージが寄せられました。日本からは、岸田総理大臣によるビデオメッセージに加え、志野光子特命全権大使・国連日本政府次席常駐代表が冒頭挨拶を行いました。
- 第1期生100名は、2000名をこえる応募者の中から選定され、18歳から29歳の、政府、国際機関、市民社会、アカデミア等幅広いバックグラウンドをもった、核兵器国、非核兵器国の双方を含む63か国の出身者により構成されています。
- 岸田総理大臣のビデオメッセージは、以下の外務省YouTubeチャネルからご覧になれます。
岸田総理大臣のビデオメッセージ(YouTube)
(参考2)「ユース非核リーダー基金」のプログラム概要
- 同基金は、昨年8月の第10回核兵器不拡散条約(NPT)運用検討会議の一般討論演説において、岸田文雄内閣総理大臣が「ヒロシマ・アクション・プラン」を発表し、その一環として同基金の立上げのために国連への1,000万ドル(日本円で10.8億円)の拠出を発表したもの。国連側による参加者募集は本年5月に開始された。
- 本プログラムは、2023年から2030年まで実施予定(2030年は広島及び長崎への原爆投下85年、NPT発効60周年に当たる)。
参加者は、2年間のコースで、核軍縮、不拡散及び軍備管理についてオンライン・コースで研修を受け、選定された参加者が広島及び長崎に1週間のスタディ・ツアーに参加する。