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討議の記録

(英文はこちら)

 2006年6月9日、河相外務省北米局長とドノバン駐日米国大使館次席公使は、2008年に予定される米空母キティホークと米海軍が保有する9隻のニミッツ級空母のうちの1隻である空母ジョージ・ワシントンとの交替について討議を行った。これに関連し、両者は以下を記録にとどめることを希望した。

  1. ドノバン次席公使より以下のとおり述べた。

    (1)米国政府は、蒲谷横須賀市長からの防災訓練のシナリオ及び横須賀市と米海軍との間における災害への対応における相互支援協定に関する要請を真剣に検討してきた。

    (2)米海軍原子力軍艦は、1億3400万海里以上にわたり原子力による安全航行を行うという傑出した記録を有するとともに、延べ原子力稼働年数として5700年以上にわたり安全に運航してきている。このような事実にもかかわらず、米国政府は適切なレベルの緊急事態への備えができているかを評価する、信頼性のある訓練シナリオを作成するために、日本国政府と協力を行いたいと考えている。日本国政府がこのような議論に他の関係当局、とりわけ横須賀市の当局を参加させることもあり得ると理解している。

    (3)さらに、米国政府は、在日米海軍司令部、米海軍横須賀基地司令部、及び横須賀市の関係当局との間で、過去数十年にわたる友好関係を、あらゆる側面から一層強化していくべく、非公式な協議のための既存のプロセスを強化していくことを提案する。そのような枠組みを通じて横須賀市と在日米海軍司令部、米海軍横須賀基地司令部との災害時の相互支援に関するあり得べき協定についても交渉を再開することが可能となる。

  2. これに対して、河相北米局長より以下のとおり述べた。

    (1)日本国政府としては、日本国民、特に地元の懸念に応えるための米国政府の努力を評価するとともに、米国政府の提案を歓迎したい。

    (2)日本国政府は、適切な訓練のシナリオに関する協議を開始し、また、市と在日米海軍司令部、米海軍横須賀基地司令部との間の非公式な協議のための既存のプロセスを強化していくために、横須賀市の関連当局と直ちに協議する。

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