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復興に関する日米官民パートナーシップ
ニューヨーク「シェフの使節団」(NY Cooks for Tohoku)の訪日
平成23年7月
(英語版)
1.「シェフの使節団」
(1)訪日の目的
ダニエル・ブールー氏率いるNYで活躍するシェフ等のグループ(「シェフの使節団」)は,7月3日に被災地(岩手県釜石市)を訪問し,被災者へ料理を提供するとともに,日本と日本の食品が安全であることを世界に訴えるために訪日しました。
(2)使節団のメンバー
ダニエル・ブールー氏(「Daniel」),デビッド・ブーレイ氏(「Bouley」),フロイド・カルドス(「North End Grill」),クレイグ・コウケツ(「Fourth Wall Restaurants Group」),パトリス・マーティノー(「Peter at the Peninsula」),タダシ・オノ(「Matsuri」),フランソア・パイヤール(「Francois Payard Bakery」),マイケル・ロマーノ(「Union Square Hospitality Group」),ビル・テレパン(「Telepan」)氏
2.高橋外務副大臣と「シェフの使節団」との懇談(2日)
2日,高橋外務副大臣は,千葉県舞浜のシェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテルにおいて被災地訪問にて提供する料理を準備中の「シェフの使節団」を訪れ,懇談しました。主なやりとりは以下のとおりです。
(1)ブールー氏の案内で厨房(複数の部屋で作業)を訪問し,ブールー氏の紹介・説明を受けながら,各シェフと懇談しました。
(2)副大臣からは概要以下のとおり述べました。
- (ア)今回の訪日,被災地の方々への支援に感謝する。今回の使節団は,被災地の人々のみならず,日本国民を大きく力づけるものである。
- (イ)日本の食材を使った皆様の手による素晴らしい料理を味わうことができるのは,被災地の人々にとって喜びある。
- (ウ)日本は風評被害対策に努力しており,日本及び日本の食品が安全であると世界中に示すことが最も重要である。また,世界中の人々が日本に来てくれることを願っている。今回の貴使節団の活動は,この観点から非常に前向きなものである。帰国されても「日本は大丈夫。日本は営業中である。」とアピールしていただきたい。
- (エ)昨日まで,レディー・ガガが訪日していて世界中に大きな印象を与えたが,貴使節団の訪日はそれと同じくらい大きな意義のあるもの。
- (オ)明日訪問される岩手は暑いと聞いており,また,熱い厨房で準備をされているが,身体に気をつけ頑張って頂きたい。
(3)先方は概要以下のとおり述べました。
- (ア)今回の訪日の目的は,被災地の方々に食事を提供し幸福になってもらうこと及び日本の食材を使用して日本の食品がおいしく安全であることを世界にアピールすることである。
- (イ)被災者の中には高齢の方もいるので,料理の風味や食感は,日本的な要素を加味し,そういった方々にも食べやすいように配慮している。
(4)懇談後,釜石まで材料等を運ぶための冷蔵トラックの前で,高橋副大臣とシェフ一行との記念撮影を実施しました。

3.釜石市でのイベント(3日11時半~14時半,於:釜石市陸上競技場)
3日,釜石市陸上競技場で行われたイベントの概要は以下のとおりです。
- (1)当初の想定(約1000~1200人)を超える2000人以上が参加しました。料理が配られるテントには開始前から長い行列ができ,終了するまで行列が途切れることはなかった程の大盛況でした。
- (2)シェフ自らが,来場者が料理を食べているテントに他の料理を運び,地元の人々と積極的に交流。高齢の方が料理を運ぶのをシェフが手伝うといった光景も見られました。
- (3)来場者の方々からは,震災以来このような食事を口にすることはない等,シェフに対する感謝の声が数多く聞かれました。
- (4)現場では,日本在住の外国人シェフ,日本人シェフ,新日鉄グループの社員,地元のラグビーチーム「釜石シーウェイブス」の選手,東京大学及び東北大学のラグビー部員,市民ボランティア等,数多くのボランティアが参加しました。
(当日の様子)


シェフ,ボランティア集合写真
