トーゴ共和国

トーゴ共和国(Republic of Togo)
基礎データ

平成30年9月3日

  • トーゴ共和国国旗

一般事情

1 面積

54,390キロ平方メートル

2 人口

761万人(2016年 世銀)

3 首都

ロメ(Lomé)

4 民族グループ

エヴェ(約35%)をはじめ約40のグループからなる。

5 言語

フランス語(公用語),エヴェ語,カビエ語他

6 宗教

伝統的宗教67%,カトリック18%,イスラム教10%,プロテスタント5%

7 略史

年月 略史
1884年 ベルリン会議によりドイツ領(トーゴランド)
1919年 フランス委任統治(東トーゴランド)
1946年 フランス信託統治
1960年4月 独立・初代大統領にオリンピオ氏就任
1963年1月 オリンピオ大統領殺害,グルニッキー大統領就任
1967年1月 軍事クーデター(エヤデマ中佐)
1972年1月 エヤデマ中佐が元首・大統領に選出
1979年12月 エヤデマ将軍・第三共和国初代大統領に当選
1986年12月 エヤデマ大統領三選
1991年8月 コフィゴー首相の暫定政府
1991年12月 軍が首相を拘留,国民統合暫定政府
1992年3月 国民投票により第4共和制憲法採択
1992年11月 首都で無期限ゼネスト突入
1993年2月 首都市民20~30万人が国内外に退避(ガーナ,ベナン等へ)
1993年3月 エヤデマ大統領襲撃事件
1993年7月 民主化に向けたワガドゥグ国際合意成立
1993年8月 大統領選挙(エヤデマ大統領再選)
1994年2月 国民議会選挙で野党勢力勝利
1994年5月 コジョ新内閣成立
1996年9月 クルツェ新内閣成立
1998年6月 大統領選挙(エヤデマ大統領再選)
2000年10月 内閣改造
2002年7月 コフィ・サマ内閣成立
2002年10月 国民議会選挙
2002年12月 内閣改造、憲法改正
2003年6月 大統領選挙(エヤデマ大統領再選)
2003年7月 内閣改造
2005年2月 エヤデマ大統領逝去
2005年4月 大統領選挙(フォール・ニャシンベ設備・鉱山・郵政大臣当選)
2005年6月 エデム・コジョ内閣成立
2006年9月 ヤウォヴィ・アボイボ内閣成立
2007年10月 国民議会選挙
2007年12月 マリ内閣成立
2008年9月 ジルベール・フォッスン・ウングボ内閣成立
2010年3月 大統領選挙(フォール・ニャシンベ大統領再選、2期目)
2010年5月 第2次ウングボ内閣成立
2012年7月 アオメイ・ズュニュ内閣発足
2013年7月 国民議会選挙
2015年4月 大統領選挙(フォール・ニャシンベ大統領再選、同年5月より3期目)
2015年6月 コミ・クラス内閣発足

政治体制・内政

1 政体

共和制

2 元首

フォール・エソジンナ・ニャシンベFaure Essozinma GNASSINGBE)大統領

3 議会

国民議会

4 政府

  • (2015年6月組閣,2017年7月一部改造)
  • (1)首相 コミ・セロム・クラス(Komi Sélom KLASSOU
  • (2)外務・協力・アフリカ統合大臣 ロベール・ドュセ(Robert DUSSEY

5 内政

 1967年以来エヤデマ大統領による長期政権が継続してきたが,1990年に民主化の動きが高まり,1991年3月,首都ロメにて野党支持派による流血を伴う大衆デモが発生し,1993年2月ロメ市民の約半数が国内外に退避する事態となった。主要野党が不参加のまま大統領選挙が実施され,EU等は援助を中止したが,1994年2月の国民議会選挙では野党側が過半数の議席をおさえ,与野党連立政権が成立して,民主化の歩みが始まった。

 1998年6月大統領選挙ではエヤデマ大統領再選をめぐり与野党間の政治的緊張が高まるが,EU等の仲介により1999年7月末に与野党間合意に至った。2002年12月,エヤデマ大統領は憲法を改正し,大統領の多選禁止規定を廃止して,2003年6月に再選されるも,2005年2月に逝去。国民議会は再び憲法を改正し,子息のニャシンベ゙氏が後任大統領に就任したが,AU及びECOWASからクーデターとして非難を受け同氏は辞任した。

 2005年4月に大統領選挙が実施されニャシンベ氏が当選。2006年4月,連立に加わらない主要野党も含めた和解対話が開始され8月に包括的政治合意成立。2007年10月には,国民議会選挙が民主的に実施され,2012月にマリ内閣が成立した。ニャシンベ政権は民主化の促進や国内融和に取り組み,2010年の再選後は,ロメ自治港を中心としたインフラ整備に注力するなどして,安定した政権運営を続けた。2015年4月には,大統領選挙が平和裡に実施され,ニャシンベ候補(共和国連合)が3期目となる再選を果たし,6月にはクラス首相を首班とする新内閣が成立した。

外交・国防

1 外交

 穏健な非同盟中立路線が基調。アフリカ域内では,積極的に紛争の平和的解決に努力。リビア・チャド関係の正常化,モーリタニア・セネガル間の紛争調停,ナイジェリア・カメルーン国境紛争に関与する等,その外交手腕は評価されている。エヤデマ大統領は1997年にはザイール(現コンゴ民主共和国)紛争問題でモブツ,カビラ両派の会談を実現,また,1999年中はECOWAS(西アフリカ諸国経済共同体)議長としてギニアビサウ紛争,シエラレオネ紛争,また,2002年コートジボワール危機仲介の役割を積極的に果たした。2007年10月の国民議会選挙が平和裡に実施されたことを受け,主要援助国・国際機関は援助を再開。2012-2013年は国連安保理非常任理事国を務めた。最近も,コートジボワールやスーダンの国連PKO,国連マリ多元統合安定化ミッション(MINUSMA)へそれぞれトーゴ軍を派遣する等,紛争防止,平和構築に貢献している。2017年はECOWAS議長として,ギニアビサウの危機解決,ガンビアの経済再建及び安定等を支援した。

2 軍事力(ミリタリーバランス2017)

  • (1)予算 8,300万米ドル(2016年)
  • (2)兵役 選択徴兵制(2年)
  • (3)兵力 8,550名(陸軍8,100名,海軍200名,空軍250名),憲兵隊750名

経済(単位 米ドル)

1 主要産業

  • 農牧業 (綿花,カカオ,コーヒー)
  • 鉱業 (リン鉱石)

2 GDP

44億米ドル(2016年 世銀)

3 一人当たりGNI

540米ドル(2016年 世銀)

4 経済成長率

4.95%(2016年 世銀)

5 インフレ率

0.9%(2016年 世銀)

6 失業率

6.8%(2016年,ILO推計)

7 総貿易額(2016年 EIU)

(1)輸出 9.73億米ドル
(2)輸入 19.92億米ドル

8 主要貿易品目(2016年 EIU)

(1)輸出 リン酸塩,綿花,セメント,金
(2)輸入 資本財,食品,石油製品

9 主要貿易相手国(2016年 EIU)

(1)輸出 ブルキナファソ,ベナン,インド,ニジェール
(2)輸入 中国,フランス,南アフリカ,ベルギー

10 通貨

CFAフラン

11 為替レート

1ユーロ=655.957CFAフラン(固定レート)

12 対外債務残高

11.76億ドル(2016年 世銀)

13 経済概況

 農業がGDPの約40%,労働人口の約70%を占める。リン鉱石,セメント,金といった鉱物資源及び綿,コーヒー,カカオが主要な外貨獲得源。近年の食料及び燃料価格高騰や,主要輸出品であるリン鉱石の市場価格の下落,政治的不安定が与えた民間セクターへのマイナス影響などの影響で同国経済は低迷してきた。

 ニャシンベ大統領は2010年の再選後,国際社会からの支援を得つつ,ロメ自治港を中心としたインフラ整備等に取り組み,経済成長による雇用の創出や貧困削減を進めている。また,徴税能力の向上,公共投資,民間投資の活性化のための制度改革も実施中で,近隣諸国の経済成長の恩恵も受けて,2012年以降5%前後の成長率を記録している。一方,公的債務が2017年に対GDP比77.3%に達し,経常赤字及び公的債務の削減が課題となっている。

経済協力

1 援助実績

(1)有償資金協力(2016年度まで,EN(交換公文)ベース)
93.46 億円
(2)無償資金協力(2016年度まで,EN(交換公文)ベース)
299.66億円
(3)技術協力実績(2016年度まで,JICAベース)
26.50億円

2 我が国の協力概要

 これまで主に無償資金協力及び研修員受け入れ等の技術協力を実施するとともに,1980年代には同国の構造調整努力を支援する目的で円借款を実施した。しかし,1993年以降,反政府勢力・民主派への弾圧が多く見られたため,援助を一時的に停止した。1996年に援助を再開したものの,2001年の政情悪化に伴い二国間支援を一時停止,その後,2007年10月の国民議会選挙の実施を機に援助を再開した。

 近年の主要案件として,食糧援助や,カラ橋及びクモング橋建設計画,ロメ漁港整備計画などがある。

3 主要援助国(2015年 単位:百万ドル)

ドイツ(34.21),仏(31.75),ベルギー(10.59),日本(4.24),米国(3.04)

二国間関係

1 政治関係

日本はトーゴ独立直後1960年4月27日に政府承認。

我が方公館:
在コートジボワール大使館(兼轄) 倉光秀彰特命全権大使
先方公館:
駐日トーゴ大使館 セダミヌ・アフォニョン・クアク臨時代理大使(2016年8月~)

2 経済関係

(1)対日貿易(2016年: 財務省貿易統計)

(ア)貿易額
輸出 4億2,735万円
輸入 46億8,273万円
(イ)主要品目
輸出 非鉄卑金属くず等
輸入 繊維製品,ゴム製品,セメント等

3 文化関係

文化無償により,1990年度教育・文化番組制作機材(国営テレビ局)を供与。

4 在留邦人数

28人(2018年8月現在)

5 在日当該国人数

39人(2017年12月現在)

6 要人往来

(1)往(1985年以降)
年月 要人名
1985年3月 I.P.U(列国議会同盟)会議参加のため10名の衆・参議員団(団長:奥田敬和衆議院議員)
2006年7月 日・AU友好議員連盟(三原朝彦,三ッ矢憲生,西村明宏,伊藤忠彦衆議院議員)
2013年10月 東郷哲也衆議院議員
2014年7月 東郷哲也衆議院議員
(2)来(1985年以降)
年月 要人名
1985年1月 アリピュイ財務相,アドド計画・工業相
1986年8月 アドド計画工業相
1987年8月 バルケ計画・鉱山相
1987年9月 バルナボ国民議会副議長(弔問特使)
1988年3月 バルケ計画・鉱山相
バルナボ国民議会副議長
1988年12月 バルナボ国民議会副議長(弔問特使)
1989年2月 エヤデマ大統領(大喪の礼)
1989年4月 エヤデマ大統領(非公式)
1990年2月 バルケ計画・鉱山相,ジョンド工業相
1990年11月 エヤデマ大統領(即位の礼)
1993年10月 ヤンチャブレ計画相(TICAD アフリカ開発会議)
1998年10月 バルケ財務・民営化担当国務相(TICAD II(第2回アフリカ開発会議))
2001年12月 プレ計画・国土整備,住宅都市計画相
2003年9月 デババ・バレ経済・財政・民営化相(TICAD III(第3回アフリカ開発会議))
2008年5月 マリ首相,ニネヴィ外相(TICAD IV(第4回アフリカ開発会議))
2009年2月 エサオ外務・地域統合相
2010年11月 エサオ大臣,外務・協力問題担当大統領顧問
2011年6月 ニャシンベ大統領
エクエ計画・開発・国土整備担当相(MDGsフォローアップ会合)
2011年11月 アグバ保健相
2012年2月 エサオ大臣,外務・協力問題担当大統領顧問
2012年10月 アヤソ経済・財務相(IMF・世銀総会)
2013年6月 ニャシンベ大統領,オイヌ外相,セモジ開発大臣,ドグベ草の根開発・手工業・青少年・青年雇用大臣(TICAD V(第5回アフリカ開発会議))
2014年9月 エクエ社会運動・女性地位向上・識字教育大臣(WAW!2014)
2015年3月 ジョンソン環境・森林資源大臣(国連防災世界会議)

7 二国間条約・取極

  • 1963年10月 貿易取極
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