5. パートナーシップの拡大
TICADプロセスの下で今後5年間に取られる措置(横浜行動計画)
TICADプロセスは、以下の分野における取組を強化する。
- (1)南南協力、特にアジア・アフリカ協力の推進
- (2)地域統合の深化
- (3)パートナーシップの拡大
TICADプロセスの下における2009年2月までの主な実施事項
アジア・アフリカ協力の推進
アジア・アフリカ協力として、アジアの生産性運動をアフリカに伝播することを目的とした、専門家会議を開催及び3件の研修を実施。また、抗マラリア薬生産の技術移転事業を実施。モデル村落の設置を通じたアフリカの環境における持続可能な農業の理念の推進及びベストプラクティスの交換を実施。
地域統合の深化
TICAD プロセスの下、国境を越えた域内貿易・人の移動を促進するワン・ストップ・ボーダー・ポストを3カ所で導入。
パートナーシップの拡大
アジア・アフリカ大学ネットワークに関するニーズ調査及び戦略策定を行うプロジェクトを、UNESCO及びUNUの協力を得つつ、UNDP南南協力特別ユニットを通じて実施中。
理数科分野の技術協力プロジェクトを通じ得られた専門性を活かし、教員養成者の能力向上のため2008年後半にケニアで実施された第三国研修プログラムに、サブサハラ・アフリカ20カ国が参加。このような日本-アフリカ-アフリカ間の三角協力を通じたパートナーシップの拡大は、農業・食品加工・漁業等の様々な開発プロジェクトにおいても見られた。
今後の課題
・AUは、大陸統合の柱としてのRECsとの協力を推進することが期待される。
・アフリカの持続的開発には、広範囲なパートナーシップ及び民間部門、市民社会、学術界を巻き込んだ全員参加型アプローチが不可欠。アフリカ諸国は、開発計画におけるオーナーシップ強化の一環として、開発プロセスにできるだけ多くの主体を関与させるよう努力。
・日本-アフリカ-アフリカ間の三角協力の推進を強調し、この重要分野でなされた進捗を足場とする必要がある。日本-アフリカ-アフリカ間の三角協力の進展においては、長期的な需要主導型の協力を成功裏に進めるためにも、供与側の人的能力開発が必要。 三角協力におけるアフリカ諸国の更なるオーナーシップが必要。