2-3. MDGs の達成 [「人間の安全保障」の社会的、経済的側面」] - 保健 -
TICADプロセスの下で今後5年間に取られる措置(横浜行動計画)
TICADプロセスは、アフリカ諸国によってなされたコミットメント及び行動に関し、以 下の事項に取り組む。
- (1)保健システムの強化
- (2)母子保健の向上
- (3)感染症対策
TICADプロセスの下における2009年2月までの主な実施事項
保健全般
保健分野において、5年間の無償資金協力・技術協力として表明した支援額(430億円)のうち、84億円(19.54%)の無償資金協力を決定。35案件の無償資金協力プロジェクト、7案件の技術協力プロジェクトの実施を決定。
保健システムの強化
保健マネジメント及び保健サービスのモニターの強化のため、南南協力として表明した130名の専門家派遣のうち、115名の専門家派遣を決定(88.4%を達成)。
母子保健の向上
子供の保健の改善のための無償資金協力案件7カ国7案件の実施を決定。約1398万人の児童に対するポリオワクチンの供与。61万4000張以上の蚊帳の供与を決定。
感染症対策
新興・再興感染症対策のため、アフリカの共同研究機関として拠点を1カ国に開所。南南協力として、タイとブルンジの間で実施されているブルンジでの抗マラリア薬生産のための技術移転(2008年9月終了)は、ブルンジ国立保健研究所のブルンジ人職員によるアルテネスネイト錠剤及びアモジアキン錠剤の国内における製造能力を可能にした。
今後の課題
・AU保健大臣会合で採択された「アフリカ保健戦略」を踏まえ、アフリカ諸国が国家予算の15%を保健分野に充てることを目標とし、保健システム全体の強化のための支援を推進。
・保健システムの強化にあたり、特に直接保健サービスにあたる保健医療従事者の育成・定着やモニタリングシステムの強化のために包括的取組の奨励を考慮。
・アフリカ大陸におけるHIV/エイズ、結核、マラリアの流行による三大感染症に対処するためのより組織的かつ協調した手法によるさらなる対応が必要。