2-1. MDGs の達成 [「人間の安全保障」の社会的、経済的側面」] -コミュニティ開発-
TICADプロセスの下で今後5年間に取られる措置(横浜行動計画)
TICADプロセスは、以下の分野の支援に焦点を当てる。
- (1)包括的なグローカル(グローバルかつローカル)コミュニティの開発
- (2)機能的ハブを活用したコミュニティに根ざしたアプローチ
TICADプロセスの下における2009年2月までの主な実施事項
コミュニティ開発を通じた貧困削減
一村一品運動に関する支援は、ケニア、エチオピア、モザンビークの3カ国において、コンセプト・ペーパーが策定されるなど着実に拡大。
女性のエンパワーメント
女性の起業イニシアティブの支援を実施すべく、現地の特産品(シア・バター)の生産に関する研修を実施、1,000人以上の女性生産者が参加。生産者協会の設立を支援。
南南協力(アジア-アフリカ協力)
「足るを知る経済」の理念及び新農業理論に基づくベストプラクティスの交換におけるタイとレソト間の協力(2006年開始、2009年10月終了予定)は、持続的農業の理念をアフリカの環境に適用し、モデル村落をレソト全土の農民のための研修センターへと発展させるという好例の一つ。
今後の課題
・学校及びコミュニティの教育施設、保健センター等を通じ、機能的ハブを活用したコミュニティに根ざしたアプローチを活用し、生活技術教育を含む包括的なサービスを提供することが重要。また、地域経済との繋がりを強化し、住民による学校運営への参画、コミュニティによる住居、衛生、給水施設の改善を推進。
・「アフリカにおける雇用及び貧困削減に関する宣言」を踏まえ、AU加盟国が、社会開発、貧困削減及び雇用創出に対する一貫性のある取り組みを実施し、地方コミュニティ及び都市の貧困者及び弱者、失業者及び不完全雇用者の能力強化するための支援を推進。