大洋州

令和7年9月25日

沿革

 1971年8月、第1回南太平洋フォーラム(SPF:PIFの旧名称)首脳会議がニュージーランドのウェリントンにおいて開催されて以来、大洋州諸国首脳が政治、経済、安全保障等の幅広い分野において、地域の協力を推進するための対話の場として発展した。現在、16か国・2地域が加盟し、フィジーに事務局を設置。また、1989年からは、援助国を中心とする域外国との対話を開始した。
 域外国対話の相手は、日本、米国、英国、フランス、カナダ(いずれも1989年から)、中国(1990年から)、EU(1991年から)、韓国(1995年から)、マレーシア(1997年から)、フィリピン(1999年から)、インドネシア(2001年から)、インド(2002年から)、タイ(2004から)、イタリア(2007年から)、キューバ(2013年から)、スペイン(2014年から)、トルコ(2014年から)、ドイツ(2016年から)、チリ、ノルウェー及びシンガポール(いずれも2021年から)。台湾はPIFの開発パートナー(1993年から)。
 2000年10月の総会より、太平洋諸島フォーラム(PIF)に名称を変更した。

加盟国・地域

 オーストラリア、ニュージーランド、パプアニューギニア、フィジー、サモア、ソロモン諸島、バヌアツ、トンガ、ナウル、ツバル、ミクロネシア連邦、パラオ、マーシャル諸島、キリバス、クック諸島、ニウエ、仏領ポリネシア、ニューカレドニア(16か国及び2地域)。

特色

 政治・経済・安全保障等幅広い分野において域内共通関心事項の討議を行う。PIFの決定は全てコンセンサスに基づき、毎年総会において、PIFとしての政策の意思・方向性がコミュニケの形で採択される。

機構

(1)会合

総会(年1回) : 加盟国・地域の首脳が出席し、議長は加盟国が1年ごとに持ち回りで務める。
議長国 : パプアニューギニア(1995年)、マーシャル(1996年)、クック諸島(1997年)、ミクロネシア(1998年)、パラオ(1999年)、キリバス(2000年)、ナウル(2001年)、フィジー(2002年)、ニュージーランド(2003年)、サモア(2004年)、パプアニューギニア(2005年)、フィジー(2006年)、トンガ(2007年)、ニウエ(2008年)、オーストラリア(2009年)、バヌアツ(2010年)、ニュージーランド(2011年)、クック諸島(2012年)、マーシャル諸島(2013年)、パラオ(2014年)、パプアニューギニア(2015年)、ミクロネシア(2016年)、サモア(2017年)、ナウル(2018年)、ツバル(2019-20年 注 新型コロナウイルスの影響により2019年に総会が開催されなかったため、翌年もツバルが議長を務めた。)、フィジー(2021年~2023年2月まで)、クック諸島(2023年2月~2024年8月まで)、トンガ(2024年8月~)、ソロモン諸島(2025年9月~予定)。
閣僚・事務レベル委員会(年数回) : 総会の他に、各種閣僚会合や分野別の専門家委員会が開催されている。

(2)PIF事務局

 1973年、総会の事務局として「南太平洋経済協力機関」(South Pacific Bureau for Economic Cooperation:SPEC)が設立され、1988年に「南太平洋フォーラム事務局」(South Pacific Forum Secretariat)に改称、1999年には「太平洋諸島フォーラム事務局」(Pacific Islands Forum Secretariat)に再度改称。PIF事務局は、総会、閣僚会合及び事務レベル委員会の実施機関として、地域政策の立案を手掛けるとともに域内協力の強化・促進を図る役割を果たしている。

本部 : スバ(フィジー)
事務局長(任期3年) : バロン・ワンガ(元ナウル大統領)
2024年就任

(3)関連機関

 フォーラム漁業機関(FFA)、太平洋共同体(PC)、南太平洋観光機関(SPTO)、太平洋地域環境計画(SPREP)等

日本とPIFとの関係

(1)対PIF協力実績

1987年度 : SPECの運輸通信分野等の地域プロジェクトに80万米ドル拠出。
1987年度 : 産業開発アドバイザリー・サ-ビス計画に対し30万ドル拠出。
1988年度~毎年 : SPF事務局に資金協力(エネルギー開発プロジェクト他)
1989年7月(~毎年) : 域外国対話に参加。
1989年8月 : 海運専門家のSPF事務局派遣を実施(~1991年8月)
1991年~毎年 : 太平洋島嶼国ドナー国会合に参加
1993年8月 : 職業訓練用コンピュータ供与計画実施(草の根無償)
1994年8月 : SPF会議訓練センター用器材供与計画実施(草の根無償)
1994年度~ : 対日輸出産品開発事業開催(於:沖縄、フィジー等)
1995年4月~10月 : 南太平洋経済交流支援センター設置に関する調査実施
1996年10月 : 太平洋諸島センター(正式名「南太平洋経済交流支援センター」)開設。
1997年10月 : 日・SPF首脳会議(第1回太平洋・島サミット)開催(於:東京)
1998年11月 : 南太平洋総合展及び投資セミナー開催(於:東京)
1998年11月 : SSPF諸国からの原子力施設視察団(含:首脳レベル)受け入れ(原子力産業会議主催、外務省後援)
2000年4月 : 第2回太平洋・島サミット開催(於:宮崎)
2000年7月 : 第1回太平洋・学長サミット開催(於:琉球大学)
2000年11月 : 第1次太平洋知的対話ミッションをミクロネシア地域(パラオ、ミクロネシア、マーシャル、ハワイ、グアム)に派遣
2001年2月 : 大阪シンポジウム「パシフィック・ウェイの共有」開催
2001年3月 : 第2次太平洋知的対話ミッションをポリネシア地域(フィジー、トンガ、サモア)に派遣
2001年6月 : 第3次太平洋知的対話ミッションをメラネシア地域(バヌアツ、パプアニューギニア)に派遣
2001年7月 : 第2回太平洋・学長サミット開催(於:琉球大学)
2001年9月 : JETRO、JICA、PIF主催国際シンポジウム「太平洋島嶼国の持続可能な開発に向けた人材育成策」開催(於:フィジー)
2002年3月 : シンポジウム「太平洋と日本ーグローバリズムとミクロネシアの伝統文化」開催(於:金沢)
2003年3月 : 第3回太平洋・島サミット準備会合(於:東京)
2003年5月 : 第3回太平洋・島サミット開催(於:沖縄)
2006年3月 : 第4回太平洋・島サミット準備会合(於:東京)
2006年5月 : 第4回太平洋・島サミット開催(於:沖縄)
2008年3月 : 第5回太平洋・島サミット準備会合(於:東京)
2009年5月 : 第5回太平洋・島サミット開催(於:北海道)
2010年10月 : 太平洋・島サミット第1回中間閣僚会合開催(於:東京)
2012年5月 : 第6回太平洋・島サミット開催(於:沖縄)
2013年10月 : 太平洋・島サミット第2回中間閣僚会合開催(於:東京)
2015年5月 : 第7回太平洋・島サミット開催(於:福島)
2017年1月 : 太平洋・島サミット第3回中間閣僚会合開催(於:東京)
2018年5月 : 第8回太平洋・島サミット開催(於:福島)
2020年10月 : 太平洋・島サミット第4回中間閣僚会合開催(テレビ会議方式)
2021年7月 : 第9回太平洋・島サミット開催(テレビ会議方式)
2023年2月 : PIF代表団(プナPIF事務局長、ブラウン・クック諸島首相他)訪日
2024年2月 : 太平洋・島サミット第5回中間閣僚会合開催(於:フィジー)
2024年7月 : 第10回太平洋・島サミット開催(於:東京)
2025年3月 : ワンガPIF事務局長訪日 (招へい)
2025年7月 : 第1回日・PIF事務局「キズナ・タラノア」協議実施(於:フィジー)

(2)PIF域外国対話への日本からの出席者

1989年 : 磯貝駐フィジー大使
1990年 : 都甲欧亜局長
1991年 : 鈴木外務政務次官
1992年 : 柿沢外務政務次官
1993年 : 堀駐フィジー大使
1994年 : 柳沢外務政務次官
1995年 : 福田外務政務次官
1996年 : 小川外務政務次官
1997年 : 高村外務政務次官
1998年 : 武見外務政務次官
1999年 : 東外務総括政務次官
2000年 : 浅野外務政務次官
2001年 : 小島外務大臣政務官
2002年 : 植竹外務副大臣
2003年 : 矢野外務副大臣
2004年 : 阿部外務副大臣
2005年~2008年 : 有馬政府代表
2009年 : 小原特別代表(亜洋局審議官)
2010年 : 西村外務大臣政務官
2011年 : 山口外務副大臣
2012年 : 中野外務大臣政務官
2013年 : 鈴木外務副大臣
2014年 : 木原外務大臣政務官
2015年 : 中根外務大臣政務官
2016年 : 小田原外務大臣政務官
2017年 : 堀井外務大臣政務官
2018年 : 堀井外務大臣政務官
2019年 : 鈴木外務大臣政務官
2023年 : 堀井外務副大臣
2024年 : 高村外務大臣政務官

(3)PIF議長の訪日

1987年8月 : ヴァアイ・西サモア首相
1988年12月 : ヴァエア・トンガ副首相代行
1991年3月 : リニ・ヴァヌアツ首相
1992年6月 : オルター・ミクロネシア大統領
1994年3月 : ドウィヨゴ・ナウル大統領
1995年3月 : ビルニー・オーストラリア開発協力・太平洋島嶼国問題担当大臣
1996年2月 : チャン・パプアニューギニア首相
1996年10月 : カブア・マーシャル諸島大統領
1997年10月 : ヘンリー・クック諸島首相
1999年1月 : ネナ・ミクロネシア連邦大統領
1999年12月 : ナカムラ・パラオ共和国大統領
2001年2月 : シト・キリバス共和国大統領
2002年10月 : ガラセ・フィジー諸島共和国首相
2004年8月 : ゴフ・ニュージーランド外務貿易相(議長代理。非招へい)
2005年3月 : トゥイラエパ・サモア首相
2006年2月 : ナマリュー・パプアニューギニア外相(議長代理)
2008年3月 : セベレ・トンガ首相
2009年3月 : タランギ・ニウエ首相
2010年10月 : ナタペイ・バヌアツ首相
2011年5月 : マカリー・ニュージーランド外相
2013年10月 : ムラー・マーシャル諸島共和国外相
2014年12月 : レメンゲサウ・パラオ共和国大統領
2015年12月 : オニール・パプアニューギニア首相
2017年10月 : クリスチャン・ミクロネシア連邦大統領
2018年5月 : トゥイラエパ・サモア首相
2023年5月 : ブラウン・クック諸島首相
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