アジア

平成25年11月7日
 11月7日(木曜日),高村正彦自由民主党副総裁(元外務大臣)は,インドネシア・バリ島において開催された第6回バリ民主主義フォーラムに総理特使として出席したところ,概要は以下のとおりです。
 
1.第6回バリ民主主義フォーラム(概要)

(1)経緯
 2008年,民主化を達成したインドネシアのイニシアティブにより,地域の民主化を促進する政府間フォーラムとして設立。毎年フォーラムを開催しており,昨年は初めて首脳級の会合が行われた。今回のフォーラムは,「多元主義社会における民主主義の定着」をテーマに開催された。

(2)議長
ユドヨノ・インドネシア大統領

(3)参加国
 オブザーバーを含め,89カ国・機関から参加。首脳級では,ボルキア・ブルネイ国王,グスマン・東ティモール首相が出席。また,閣僚級では,26の国・機関から外務大臣等が出席。

(4)日程

11月7日(木曜日)
午前 開会式,ユドヨノ・インドネシア大統領による開会宣言
    首脳級,閣僚級による一般討論
 昼  ユドヨノ大統領主催昼食会
午後 閣僚級による一般討論
    ユドヨノ大統領による記者会見
 夜  マルティ外務大臣主催夕食会

11月8日(金曜日)
午前 パネル・ディスカッション
 昼  総括・閉会式
 
2.高村特使によるスピーチ

 7日午前,高村特使は,民主主義の定着に関する我が国の取組等について,骨子以下のスピーチを行った(スピーチ全文)。
(1) 我が国外交政策,特に安倍政権における基本的価値の重視。
(2) 多様性の中,民主主義を発展させてきたインドネシアの経験の重要性。
(3) ミャンマー,中東における民主化への取組への我が国支援。
(4) 民主主義を支える力としての女性の役割と「女性の輝く社会」に向けた我が国の取組。
 
3.会談・懇談等(概要)

(1)高村特使は,昼食会場にて,ユドヨノ大統領と短時間懇談を行った。高村特使からは,12月の日・ASEAN特別首脳会合の際の同大統領の訪日を楽しみにしていること,ユドヨノ大統領からも,同訪日につき楽しみにしていることなどが述べられた。

(2)高村特使は,東ティモール独立以前から面識のあるグスマン・東ティモール首相とも会談を実施。高村特使から,東ティモールが順調に民主主義国家として成長していることについて触れ,グスマン首相のリーダーシップに敬意を表するとともに,これからも日本は,東ティモールとの間の協力,特に青少年交流を強化していきたい旨述べた。これに対し,グスマン首相からは,日本は,独立以前より東ティモールの最大の支援国の一つであり,日本は東ティモールが困難な時も常にそばにいてくれた旨の発言があるとともに,今後とも企業投資を含め一層の関係緊密化に期待する旨述べられた。
 

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