アジア

平成25年12月14日

 12月14日(土曜日)15時25分から約80分、迎賓館(東京)において、第5回日本・メコン地域諸国首脳会議(以下、「日メコン首脳会議」という。)が開催されたところ、その概要は以下のとおりです(出席者:安倍総理(議長)、フン・セン・カンボジア首相、トンシン・ラオス首相、テイン・セイン・ミャンマー大統領、ズン・ベトナム首相、ニワットタムロン・タイ副首相)。

  1. 会議では、昨年策定された2015年までの日メコン協力の方針「東京戦略2012」及びその「行動計画」のフォローアップ及び中間評価が行われ、首脳は「東京戦略2012」の中間評価を採択しました。
  2. 冒頭安倍総理は、今年全てのメコン諸国を訪問したが、どの国でも日メコン間の多岐にわたる実質的な協力の進展を実感した、引き続きメコン地域の発展に寄与していきたい旨述べました。続いて、安倍総理から、前回の首脳会議で表明された本年度以降3年間で約6,000億円のODA支援は順調に進捗している、今回の一連の首脳会談において、メコン地域に対して総額2,000億円規模の支援表明・署名を行う予定であり、日本はメコン地域への支援を拡充しており、今後も着実に実施していく旨述べました。
  3. これに対し、メコン各国から、日本のこれまでの協力に対し謝意が表されるとともに、2015年のASEAN共同体の構築に向け,メコンの連結性や開発格差の是正等の課題に力を入れていくべきであり,引き続き日本の支援に強い期待が表明されました。
  4. メコン地域における投資環境整備について、安倍総理から、近日署名される日ミャンマー投資協定をもって、日本と全てのメコン諸国の間で投資に関する法的枠組みが整備されることは喜ばしい、今後もこれらの枠組を通じ、投資環境整備において協力していきたい旨述べました。これに対し、メコン各国首脳は、メコン地域の更なる経済発展のために,日本企業のメコン地域への投資に強く期待する旨述べました。
  5. 日メコン間の人的交流促進について、安倍総理は、本年全てのメコン諸国に対し査証緩和措置を決定した、その結果もあり、タイ、ベトナム等からの観光客が増加していることは喜ばしい旨述べました。首脳は、今後も日本とカンボジア、ラオスとの航空協定締結等、人的交流の促進に取り組むことで一致しました。
  6. 加えて首脳は、青少年交流、文化交流、官民協力促進、保健医療、環境・気候変動、防災の面でも日メコン間で協力することを確認しました。
  7. さらに安倍総理は、特にミャンマー支援が本格化したことに言及し、ミャンマー政府の民主化、法の支配の強化、経済改革、国民和解といった取組を官民挙げて支援していく考えであり、各国とも協力していきたい旨述べました。また、来年ASEAN議長国となるミャンマーのリーダーシップを強く期待し、日本としても支援を惜しまない旨述べました。
  8. 第6回日メコン首脳会議は、2014年に日本とミャンマーの共同議長により開催されることが確認されました。

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