アジア
安倍総理夫人のベトナム・タイ・インドネシア訪問
(平成25年1月16日~18日)

ベトナム(1月16日)
1.ズン首相夫人との懇談
午後3時45分から午後3時55分まで、安倍総理夫人はチャン・タイン・キエム・ズン首相夫人との懇談を行いました。懇談の中で安倍総理夫人は、本年が日ベトナム外交関係樹立40周年の記念の年であり、今回の訪問が日本とベトナムが更に友情を深める契機となることを願っており、また、ズン首相夫人との夫人間でも共に手をたずさえていきたい旨を述べました。
2.ハノイ国家大学外国語大学ご視察
午後4時20分から午後5時まで、安倍総理夫人は1300名を超える学生が日本語学習を行っているハノイ国家大学外国語大学を視察しました。安倍総理夫人は学生との懇談の場において学生達に対して、日本語を理解し、日本の文化に親しむ人達が増えるというのは嬉しいかぎりであり、これからも日本語を通じて日本文化に親しまれ、今後の日ベトナム交流の中核となる人材が育っていくことを期待している旨を述べました。
ハノイ国家大学外国語大学は国際交流基金からの支援を受け、ベトナム初の日本語専攻修士課程を開設する等、日本語教育に非常に力を入れている大学です。ハノイ国家大学の外国語大学東洋言語文化学部日本語学科では、2012年現在、1300名(うち日本語専攻の大学生は500名強)を超える学生が日本語学習を行っています。


3.フートゥーBともだち小学校関係者による安倍総理夫人表敬
午後6時10分から午後6時40分まで、安倍総理夫人は遠藤利明衆議院議員(アジアの子供たちに学校をつくる議員の会会長代行)とともにフートゥーBともだち小学校関係者の表敬を受け、学校関係者や子供達と懇談を行いました。最後には安倍総理も立ち寄り、震災後にベトナム・ラオスの子ども達から被災地の子ども達に対し送られた鯉のぼり(緋鯉)への御礼として、日本から持参した「ありがとう」のメッセージが書かれた鯉のぼり(真鯉)を子ども達に手渡しました。
フートゥーBともだち小学校は、「アジアの子供たちに学校を作る議員の会」とNPO「アジア教育友好協会(AEFA:アエファ)」の支援により平成23年4月にベトナム南部チャビン省に寄贈された小学校です。

タイ(1月17日)
1.シリキット国立小児専門病院医師・看護師等との昼食懇談
午後12時40分から午後1時30分まで、安倍総理夫人はシリキット国立小児専門病院の医師・看護師等と昼食懇談を行い、東日本大震災に際してシリキット国立小児専門病院から小児科医療チームを派遣してくれたことに対する御礼を述べました。これに対し、先方は、被災地での医療支援の活動を説明しつつ、タイにおいても2004年12月のスマトラ沖大地震インド洋津波の経験があり、日本の友人を助けることができたのは、自分たちにとっても喜びであったと述べました。
シリキット国立小児専門病院は、バンコクの中心部に位置する、病床数約400のタイでは唯一の国立の小児病院です。東日本大震災に際し、4名(2名x2チーム)の小児科医療チームを日本へ派遣し、被災地にて医療活動を行いました。

2.セートサティアン聾唖学校視察
午後2時5分から午後2時45分まで、安倍総理夫人はセートサティアン聾唖学校を視察しました。ソンポーン学校長他の出迎えを受けた後、生徒の作品とお菓子作りをしている家庭科の授業を視察しました。その後、生徒達は歓迎の伝統舞踊を披露し、総理夫人は大勢の生徒達に囲まれながら生徒達と懇談しました。
セートサティアン聾唖学校視察は、1953年に設立された聴覚障害児の為の学校のモデル校として全国的に有名なタイで初の国立聾唖学校であり、幼稚部、初等部、中等部があり、生徒数は184名(当時)です。日本の青年海外協力隊の協力による「口話教育」や聴覚維持・強化の訓練指導を行ったほか、草の根資金協力を実施(平成11年度)する等、日本からも継続的に支援が行われています。
インドネシア(1月18日)
18日(金)15時20分(現地時間)から約40分間、安倍総理夫人は、大統領宮殿において、アニ大統領夫人との懇談を行いました。懇談において、安倍総理夫人から、17日にジャカルタで発生した洪水へのお見舞いを伝えました。また、安倍総理夫人からは、東日本大震災への支援、特に、2011年6月にユドヨノ大統領と共に被災地である宮城県気仙沼市を訪問していただいたことへの謝意を伝えました。これに対し、アニ大統領夫人からは、再会をうれしく思う旨述べ、東日本大震災の際は、インドネシアも津波被害を経験したので、インドネシア国民は大きく心を寄せており、復興を心からお祈りしている旨述べました。