アジア

平成25年12月13日
(写真提供:内閣広報室)
(写真提供:内閣広報室)
(写真提供:内閣広報室)
 12月13日(金曜日)17時55分頃から約35分間、安倍晋三内閣総理大臣は、日・ASEAN特別首脳会議出席のために訪日中のリー・シェンロン・シンガポール首相(H.E. Mr. LEE Hsien Loong, Prime Minister, the Republic of Singapore)との間で会談を行ったところ、概要は以下のとおり(当方:加藤内閣官房副長官、竹内駐シンガポール大使ほか、先方:グレース・フー首相府大臣ほか同席)。
1 冒頭

 安倍総理から、リー首相とは本年7月に続く3回目の会談であり、これまで同様に忌憚のない意見交換を行い、両国の協力関係を一層深めたい旨述べた。リー首相からは、7月の首脳会談以降も両国間では様々な成果が上がっており、今後も同様の両国関係の発展を期待する旨発言があった。

2 二国間関係

 (1)政治・安全保障について、安倍総理からは、地域の安全保障環境が一層厳しさを増している中、日本は「積極的平和主義」の旗を掲げ、地域・国際社会の平和と安定のために役割を一層拡大していく旨述べた。また、シンガポール側から招待されていた来年5月末のシャングリラ・ダイアログへの出席は、日本の安全保障の取組を自分(安倍総理)から国際社会に説明する大変良い機会であり、国会日程と調整の上、是非、5月30日夜に基調講演を行いたい旨述べた。これに対してリー首相からは歓迎の意が示された。
 (2)文化面では、安倍総理から、ジャパン・クリエイティブ・センター(JCC)の一層の活用に向けてシンガポールと共に議論を深めたい旨述べた。
 (3)両首脳は、日・ASEAN協力についても意見交換を行い、JSPP21(注:日シンガポール両国による第三国協力の枠組み)の活用等を通じてASEAN連結性の促進等で連携していくことで一致した。安倍総理から、シンガポール・マレーシア間の高速鉄道整備計画では、高い技術と安全性を誇る新幹線の採用を期待する旨や、シンガポールとの30億米ドルの通貨スワップの再締結の基本合意を歓迎する旨を述べた。

3 地域・国際情勢

 両首脳は、南シナ海をめぐる問題等の地域・国際情勢についても意見交換を行い、この中で安倍総理から、中国の防空識別区設定の件について、日本の立場を説明した。


アジアへ戻る