欧州
平成25年度欧州大使会議(概要)
平成25年10月18日
10月15日~17日に開催された平成25年度欧州大使会議では,駐欧州日本大使42名が,外務省政務を含む幹部,有識者,経済界関係者,政策広報専門家等とともに,欧州の強みを踏まえつつ,安倍政権の主要政策に資する対欧州外交を展開するため,課題やベスト・プラクティスの共有も含め,以下のとおり議論を行いました。
1. 欧州との関係強化
欧州は,国際世論形成力,主要な国際的枠組みにおける規範形成力,経済規模を有する国際社会の主要なプレイヤーであり,我が国と価値や志を共有し,我が国が日本・地域・世界の平和と繁栄に貢献していくための政策を推進する上で,重要なグローバルパートナーであることを改めて確認するとともに,経済,政治・安全保障,広報文化等の幅広い分野において,欧州との重層的かつ包括的な関係を強化していく方策について議論を行いました。
特に,重点的に議論を行ったのは,以下の分野についてです。
2.成長戦略の実現に向けた強力な経済外交
1. 欧州との関係強化
欧州は,国際世論形成力,主要な国際的枠組みにおける規範形成力,経済規模を有する国際社会の主要なプレイヤーであり,我が国と価値や志を共有し,我が国が日本・地域・世界の平和と繁栄に貢献していくための政策を推進する上で,重要なグローバルパートナーであることを改めて確認するとともに,経済,政治・安全保障,広報文化等の幅広い分野において,欧州との重層的かつ包括的な関係を強化していく方策について議論を行いました。
特に,重点的に議論を行ったのは,以下の分野についてです。
2.成長戦略の実現に向けた強力な経済外交
- 成長戦略の重点分野に関する欧州の知見・経験や,欧州の経済規模を成長戦略の実現にいかに活かすか,成長戦略に資するような外交的取組を在外公館を通じてどのように展開するかについて議論を行いました。
- 具体的には,経済連携を進める観点から,日EU・EPAの交渉を一層進展させることの重要性を共有するとともに,エネルギー・鉱物資源の安定的かつ安価な供給確保を図り,欧州諸国に日本の産品やインフラ・技術等を売り込むべく,これら諸国に展開する日本企業を在外公館が支援すること,また我が国への直接投資や訪日外国人数を増やすため働きかけを強化することについて,議論を行いました。
- 欧州において,「積極的平和主義」に基づく日本の取組や,東アジアの安全保障環境に関する理解の向上をどのように図るか,グローバルコモンズを含む安全保障協力や,グローバル課題への対応における日欧連携をいかに強化していくかについて議論を行いました。
- また,その観点から,日EU間の包括的な協力関係の基礎となる初の法的枠組である日EU・SPAの交渉を推進していくことの重要性を確認しました。
- 欧州域内において,固有の課題に直面する国々(例:V4,北欧バルト,GUAM,中央アジア)との間で,日本が共通の価値や自らの経験を踏まえながら,どのように共に対応していくか,そのことにより,欧州全体との協力・連携強化をいかに効果的に実現するかについて,これまでの成果のフォローアップと今後あり得べき取組について議論を行いました。
- 上記の成長戦略や安全保障政策を始めとする我が国の政策について,価値を共有する欧州に対し効果的に発信するために有効な具体的手法について、専門家の助言も得つつ議論を行いました。