12月6日~7日,ダブリン(アイルランド)において第19回OSCE外相理事会が開催され,榛葉加津也外務副大臣が我が国代表として出席しました。
- 11月21日に57番目の加盟国としてモンゴルが正式にOSCE加盟後初の外相理事会には,加盟57か国及び協力のためのパートナー11か国のうち,47か国の外相が参加し,OSCEの活動分野である政治・軍事,経済・環境及び人権・民主主義等にかかる課題や取組みについて発言しました。
- 我が国からは,榛葉外務副大臣が7日にOSCEトロイカ(本年議長国(アイルランド),前年の議長国(リトアニア),来年の議長国(ウクライナ))とアジアパートナー国会合及び全体会合において日・OSCE関係及び我が国の外交政策について発言しました。
また,榛葉外務副大臣は,ボルド・モンゴル外務大臣及びコステロ・アイルランド貿易開発担当国務大臣と二国間会談を行いました。 - 今次外相理事会において,2013年の議長国をウクライナが努めること,及び第20回OSCE外相理事会を同国の首都キエフにおいて2013年12月5~6日の日程で開催することが決定されました。
OSCEトロイカとアジアパートナー国会合(日本語(PDF)
・英語(PDF)
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- (1)OSCEトロイカとアジアパートナー国の間で,協力のあり方や将来の可能性につき意見交換を行いました。
- (2)この会合において,榛葉副大臣は我が国のOSCEへの関わり及びアジア太平洋地域に多層的なネットワークが構築されていく中で,OSCEが冷戦期を通じて果たしてきた役割や経験を学び,今後ともOSCEの会合・活動に関与していきたい旨を発言しました。
本会合における榛葉外務副大臣の演説(骨子)(日本語(PDF)
・英語(PDF)
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榛葉副大臣は,OSCE外相理事会2日目の第3セッションにおいて,我が国代表として演説しました。
この演説においては,東アジアの安全保障環境と我が国の外交姿勢について欧州とアジア太平洋地域の安全保障の不可分性の視点から発言し,12月1日に北朝鮮が「人工衛星」と称するミサイルの発射を発表したことについて発射につき強く自制を求め,OSCE各国と協力していきたい旨言及しました。
クロージングセッションにおける議長総括
榛葉副大臣からの発言に加え,韓国代表からも同趣旨の発言があったことなどを踏まえて,クロージングセッションにおける総括で,議長が北朝鮮の核及び弾道ミサイルに対する懸念を例示しつつ,これらの脅威に対し,OSCEの能力構築に集中していく必要性について言及しました。
(参考)
OSCEは,北米から欧州,中央アジアの57か国が加盟する安全保障機構。外相理事会は,原則として年1回開催。日本は,協力のためのアジアパートナー。