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福田総理とナザルバエフ・カザフスタン共和国大統領との間の共同声明(骨子)
平成20年6月23日
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1.政治分野における協力
- 種々のレベルの政治対話、外務省間協議、議員交流等を推進。
- 日本側は、自由、民主主義、市場経済等基本的価値の促進に向けたカザフスタンの改革の進展を期待。
- 2013年以降の温暖化対策の実効的な国際的枠組みの構築に向け緊密に協力。カザフスタン側は、「クールアース50」及び「クールアース推進構想」に示される日本のイニシアティヴを支持。
- カザフスタン側は、日本の国連安保理常任理事国入りを支持。
- 北朝鮮に対し、非核化措置の完全実施を求める。拉致問題の早急な解決が不可欠であるとの認識を共有。
- アジア信頼醸成措置会議(CICA)の重要な役割を確認。日本側は、CICAへの参加を積極化。
- 日本側は、カザフスタンの2010年OSCE議長国就任に祝意を表し、カザフスタンがOSCE域内、特に中央アジアの安全、安定及び基本的価値の推進に寄与することを期待。
- 「中央アジア+日本」対話の有益性を確認し、一層の充実に努める。
2.経済関係の一層の進展のための協力
- カザフスタンにおける石油、ウラン、レアメタル等資源の探鉱・開発への日本企業の積極的参加を期待。日本の先端技術・直接投資の誘致に向けた投資環境整備の重要性を確認。
- タングステンの共同地質調査に関する覚書の署名を歓迎。
- 日・カザフスタン投資協定締結交渉の早期開始の必要性につき一致。
- 第9回日・カザフスタン経済合同会議の成果を評価し、「行動計画」の早期採択を期待。
- 経済分野の協力の効率性向上のため官民合同の枠組みを構築する意向を表明。
- 貿易投資拡大のための日本経産省とカザフ産業貿易省の協力に関する覚書への署名を歓迎。
- 日・カザフスタン租税条約についての基本合意を確認。
- カザフスタンの航空会社「エア・アスタナ」の日本への乗り入れの意向を歓迎。
- カザフスタン側は、温室効果ガス排出量削減のため、省エネ、再生可能エネルギーの利用等の分野で日本企業と広範な互恵的協力を開始する意向を表明。
3.原子力の平和的利用の分野における協力
- 原子力協定の早期締結を期待。
- ウラン鉱山共同開発など両国原子力産業界の互恵的協力の進展を歓迎。
- 日本原子力研究開発機構とカザフスタン国立原子力センターの研究開発協力の進展を歓迎。
4.政府開発援助(ODA)による協力
- カザフスタン側は、日本側のODA供与に謝意を表明、技術協力協定に基づく技術協力の円滑な実施のため適切な措置をとる。
5.文化・人的交流等の促進
- 文化、教育・科学、観光、保健、社会保障、スポーツ等の分野における交流拡大を促進。