アフリカ

コンゴ民主共和国(Democratic Republic of the Congo)

基礎データ

平成30年11月2日

一般事情

1 面積

234.5万平方キロメートル

2 人口

8,134万人(2017年,世銀)

3 首都

キンシャサ

4 民族

バンツー系,ナイル系等

5 言語

フランス語(公用語),キコンゴ語,チルバ語,リンガラ語,スワヒリ語

6 宗教

キリスト教(80%(カトリック50%,プロテスタント20%,その他10%)),イスラム教(10%),その他伝統宗教(10%)

7 略史

年月 略史
1908年 ベルギー領
1960年 ベルギーより独立(コンゴ共和国),コンゴ動乱
1965年 モブツ政権成立(クーデター)
1971年 ザイール共和国に国名変更
1990年 複数政党制導入
1996-97年 第一次コンゴ内戦
1997年 ローラン・デジレ・カビラ大統領就任,
モブツ大統領国外逃亡,
国名変更(コンゴ民主共和国)
1998年 第二次コンゴ内戦発生
2001年 ローラン・デジレ・カビラ大統領暗殺,
息子のジョゼフ・カビラが大統領職を後継
2002年 プレトリア包括和平合意
2003年 暫定政権成立(内戦終結)
2005年12月 憲法草案に対する国民投票
2006年2月 新憲法公布
2006年 大統領選挙,国民議会選挙実施,
ジョゼフ・カビラ大統領就任
2011年12月 大統領選挙,国民議会選挙実施,
ジョゼフ・カビラ大統領再選

政治体制・内政

1 政体

共和制

2 元首

ジョゼフ・カビラ大統領

3 議会

上院(120議席),国民議会(500議席)

4 政府

  • (1)首相 ブルーノ・チバラ・ンゼンゼ
  • (2)外務・地域統合大臣 レオナール・シェ・オキトゥンドゥ

5 内政

 ベルギーから独立後,モブツ大統領が1965年に政権を掌握。1990年以降内政は混乱したものの,30年以上独裁体制を維持。しかし,1997年5月,ルワンダ,ウガンダの支援を受けた反政府勢力のローラン・デジレ・カビラADFL(コンゴ・ザイール解放民主勢力同盟)議長が首都キンシャサを制圧。同議長が大統領となり,国名をザイールからコンゴ民主共和国へ改称。しかし,その後再び1998年8月,同国東部地域で反政府勢力が武装蜂起し,ウガンダ,ルワンダなどが反政府勢力を支援し派兵,またジンバブエ,アンゴラ等がカビラ政権支援のためにコンゴ民主共和国領内へ派兵したことにより国際紛争へ発展した。

 2001年1月,ローラン・デジレ・カビラ大統領が暗殺され,息子のジョゼフ・カビラ将軍が大統領職を後継。ジョゼフ・カビラ大統領は,国民対話の推進,近隣国・欧米との関係改善,経済自由化政策を推進した。2002年12月に国内の全勢力が参加する「プレトリア包括和平合意」が成立し,右合意に基づき,2003年7月,暫定政権が成立した。2006年に大統領選挙と国民議会選挙が実施され,ジョゼフ・カビラが当選。同大統領は,2011年に再選された。

 憲法上,カビラ大統領の任期は2016年12月19日で満了を迎えたが,大統領選挙日程の目途が立たず,同大統領は12月20日以降も引き続き大統領ポストに留任する一方で,同年12月31日の与野党間政治合意に基づき,2017年中の選挙実施は実現しなかったものの,2018年12月23日に大統領選挙等を実施することが発表され,準備が進められている。

 コンゴ民主共和国東部地域は,歴史的な部族対立,天然資源を巡る武装勢力の対立,周辺国の介入等により,1990年代初めより不安定な情勢が継続してきた。国際社会による調停や国連による介入旅団の投入の結果,情勢は改善傾向にあるが,ルワンダ,ウガンダ等に逃亡した反政府勢力の武装解除・国内帰還は必ずしも順調ではなく,課題は残る。

外交・国防

1 外交基本方針

 国内・域内安定と平和の確立,周辺諸国との友好関係強化に重点をおく。また,平和の定着,国家再建のための協力を得るため,欧米諸国との関係強化を図っている。

2 軍事力

  • (1)予算 5億8,600万米ドル(2017年)
  • (2)兵役 志願制
  • (3)兵力(予備兵含まず) 陸軍103,000 海軍6,700 空軍2,550 大統領警護隊8,000

経済(単位 米ドル)

1 主要産業

農林水産業
(パーム油,綿花,コーヒー,木材,天然ゴムなど)
鉱業・エネルギー
(銅,コバルト,ダイヤモンド,金,錫石,コルタン,原油など)
製造業
(セメント,製鉄など)

2 GDP

372.4億ドル(2017年,世銀)

3 一人当たりGNI

450ドル(2017年,世銀)

4 経済成長率

3.7%(2017年,世銀)

5 物価上昇率

41.7%(2017年,EIU)

6 失業率

3.6%(2016年,世銀)

7 総貿易額(2016年,EIU推計)

  • (1)輸出 82.28億ドル
  • (2)輸入 86.71億ドル

8 主要貿易品目(2014年,EIU)

  • (1)輸出 卑金属,金,原油,コーヒー
  • (2)輸入 資本財,消費財,エネルギー,原材料

9 主要貿易相手国(2016年,EIU)

  • (1)輸出 中国,ザンビア,韓国,サウジアラビア
  • (2)輸入 南アフリカ,中国,ザンビア,ベルギー

10 通貨

コンゴ・フラン(FC)

11 為替レート

1USD=1464.42FC(2017,世銀)

12 経済概況

 コバルト(生産量世界第1位),ダイヤモンド(同2位),金(同1位)等の鉱物資源に恵まれており,輸出品の約9割を鉱物資源が占めている。広大な森林と豊かな水資源から,農業,エネルギー産業の潜在力も高いが,鉄道・道路の未整備,半内陸国のため国際市場へのアクセス難という問題も抱える。2014年の人間開発指数は187か国中187位であったが,2017年は188か国中176位となった。カビラ大統領は,経済自由化・開放政策を推進し,世銀・IMFの協力の下,マクロ経済の安定に努めている。2002年には暫定版貧困削減戦略文書を策定し,2010年,HIPCイニシアティブの完了時点に到達した。

経済協力

1 日本の援助実績

  • (1)有償資金協力(2016年度まで,EN(交換公文)ベース) 355.96億円
  • (2)無償資金協力(2016年度まで,ENベース) 698.32億円
  • (3)技術協力実績(2016年度まで,JICAベース) 164.53億円

2 主要援助国(2015年,支出純額ベース,百万ドル単位)(OECD/DAC)

  • (1)米国(769.79)
  • (2)英国(218.57)
  • (3)ベルギー(89.45)
  • (4)ドイツ(87.03)
  • (5)フランス(63.81),日本(43.83)

二国間関係

1 政治関係

 1960年6月の独立以来,両国は友好関係を維持。我が国は,コンゴ(民)の独立と同時に国家承認し,大使館を開設(1955年に開設していた総領事館が昇格)。コンゴ民主共和国は,1967年7月に在京大使館を開設。

2 経済関係

対日貿易
(ア)貿易額(財務省貿易統計)
輸出 11億1,689万円(2016年)
輸入 45億5,368万円(2016年)
(イ)主要品目(2016年)
輸出 銅,木材,コーヒー
輸入 自動車,二輪自動車,医薬品,繊維製品,タイヤ,コメ

3 文化関係

京都大学アフリカ地域研究センターが数次に至る学術調査団派遣。

4 在留邦人数

71人(2017年7月現在)

5 在日当該国人数

383人(2016年12月)

6 要人往来(2001年以降)

(1)往訪
年月 要人名
2001年8月 矢野哲朗参議院議員,山内俊夫参議院議員
2004年8月 日・AU友好議連(衛藤征士郎衆議院議員,三原朝彦衆議院議員,山口泰明衆議院議員,西村明宏衆議院議員)
2006年12月 浜田外務大臣政務官(総理特使として大統領就任式出席)
2008年1月 矢野哲朗参議院議員(総理特使)
2008年12月 御法川外務大臣政務官
2012年8月 加藤外務大臣政務官(アフリカ貿易・投資促進合同ミッション)
2013年8月 阿部俊子外務大臣政務官
2013年10月 佐藤正久参議院議員
2014年8月 山際大志郎衆議院議員(日AU友好議連)
2018年8月 日・AU友好議連(櫻田義孝衆議院議員,大岡敏孝衆議院議員,高村正大衆議院議員)
2018年10月 佐藤正久外務副大臣
(2)来訪
年月 要人名
2001年7月 トゥマワキュ鉱山炭化水素相
2001年9月 バナムヘレ土地問題・環境・観光相(世界観光機関総会)
2001年12月 シェ=オキトゥンドゥ外務・国際協力相(TICAD閣僚級会合)
2002年11月 バナムヘレ土地問題・環境・観光相
(国際会議出席)
2003年9月 ムワンバ計画相,ンナバンディ経済相(TICAD III)
2004年5月 イエロディア副大統領(非公式)
2004年12月 ラマザニ外務・国際協力相(外務省賓客)
2005年3月 ジョゼフ・カビラ大統領(実務訪問賓客)
2008年5月 ンクル大統領付相(TICAD IV)
2010年9月 チバンダ地域・国際協力相(オピニオン・リーダー招へい)
2011年6月 カミタツ計画相(MDGs フォローアップ会合)
2013年5月 カブウェルル鉱山相(鉱物資源大臣会合)
2013年6月 チバンダ外務・国際協力・仏語圏相(TICAD V)
2014年11月 ムワング初等・中等・職業訓練相(ESDユネスコ世界会議)
2015年3月 セルフリ農村開発相(第3回国連防災世界会議)
2015年5月 カブウェルル鉱山相(第2回鉱物資源大臣会合)
2015年8月 マブンダ性的暴力・児童徴兵担当大統領特別代表(WAW!)
2015年11月 マディンバ科学技術相
2017年3月 キンブタ・キンシャサ特別州知事(戦略的実務者招へい)
2018年10月 シェ=オキトゥンドゥ副首相兼外務・地域統合相(TICAD閣僚会合)

7 二国間条約・取極

  • 1970年11月20日 貿易取極
このページのトップへ戻る
アフリカへ戻る