アフリカ

基礎データ

令和3年8月5日
(画像1)コンゴ民国旗

一般事情

1 面積

234.5万平方キロメートル

2 人口

8,679万人(2019年、世銀)

3 首都

キンシャサ

4 民族

部族の数は200以上、大部分がバントゥー系

5 言語

フランス語(公用語)、スワヒリ語、リンガラ語、チルバ語、キコンゴ語等

6 宗教

キリスト教(80%)、イスラム教(10%)、その他伝統宗教(10%)

7 略史

年月 略史
1908年 ベルギー領
1960年 ベルギーより独立(コンゴ共和国)、コンゴ動乱
1965年 モブツ政権成立(クーデター)
1971年 ザイール共和国に国名変更
1990年 複数政党制導入
1996-97年 第一次コンゴ内戦
1997年 ローラン・デジレ・カビラ大統領就任、
モブツ大統領国外逃亡、
国名変更(コンゴ民主共和国)
1998年 第二次コンゴ内戦発生
2001年 ローラン・デジレ・カビラ大統領暗殺、
息子のジョゼフ・カビラが大統領職を後継
2002年 プレトリア包括和平合意
2003年 暫定政権成立(内戦終結)
2005年12月 憲法草案に対する国民投票
2006年2月 新憲法公布
2006年 大統領選挙、国民議会選挙実施、
ジョゼフ・カビラ大統領就任
2011年12月 大統領選挙、国民議会選挙実施、
ジョゼフ・カビラ大統領再選
2018年12月 大統領選挙、国民議会選挙、州議会議員選挙実施
2019年1月 チセケディ大統領就任

政治体制・内政

1 政体

共和制

2 元首

フェリックス・アントワン・チセケディ・チロンボ大統領

3 議会

上院(120議席)、国民議会(500議席)

4 政府

  • (1)首相 ジャン=ミッシェル・サマ・ルコンデ・キエンゲ
  • (2)副首相兼外務大臣 クリストフ・ルトゥンドゥラ・アパラ・ペンアパラ

5 内政

 ベルギーから独立後、モブツ大統領が1965年に政権を掌握。1990年以降内政は混乱したものの、30年以上独裁体制を維持。1997年5月、ルワンダ、ウガンダの支援を受けた反政府勢力のローラン・デジレ・カビラ・コンゴ・ザイール解放民主勢力同盟(ADFL)議長が首都キンシャサを制圧。同議長が大統領となり、国名をザイールからコンゴ民主共和国へ改称。しかし、その後再び1998年8月、同国東部地域で反政府勢力が武装蜂起し、ウガンダ、ルワンダなどが反政府勢力を支援し派兵、またジンバブエ、アンゴラ等がカビラ政権支援のためにコンゴ民主共和国領内へ派兵したことにより国際紛争へ発展した。

 2001年1月、ローラン・デジレ・カビラ大統領が暗殺され、息子のジョゼフ・カビラ将軍が大統領職を後継。ジョゼフ・カビラ大統領は、国民対話の推進、近隣国・欧米との関係改善、経済自由化政策を推進した。2002年12月に国内の全勢力が参加する「プレトリア包括和平合意」が成立し、右合意に基づき、2003年7月、暫定政権が成立した。2006年に大統領選挙と国民議会選挙が実施され、ジョゼフ・カビラ大統領が当選。同大統領は、2011年に再選された。

 憲法上、カビラ大統領の任期は2016年12月19日で満了を迎えたが、大統領選挙日程の目途が立たず、同大統領は2016年12月20日以降も引き続き大統領ポストに留っていた。同年12月31日の与野党間政治合意を経て、2017年中の選挙実施は実現しなかったものの、2018年12月30日に大統領選挙等が実施され、野党候補のチセケディ民主社会進歩連合(UDPS)党首が勝利。平和裡に政権以降が行われ、2019年1月24日にチセケディ大統領が就任。

 コンゴ民主共和国東部地域は、歴史的な部族対立、天然資源を巡る武装勢力の対立、周辺国の介入等により、1990年代初めより不安定な情勢が継続してきた。東部を中心に国連PKOが展開しているが、武装勢力による文民の攻撃・殺害が頻発しており、治安の改善が引き続き課題となっている。

外交・国防

1 外交基本方針

  国内・域内安定と平和の確立、周辺諸国との友好関係強化に重点をおく。また、平和の定着、国家再建のための協力を得るため、欧米諸国との関係強化を図っている。2016年にEUが選挙プロセスの妨害や人権侵害を理由に一部個人に対する制裁を科して以来関係が悪化したが、チセケディ大統領の就任後、欧米諸国との関係は改善している。現在、アフリカ連合(AU)議長国を務める。

2 軍事力(ミリタリーバランス2018年度版)

  • (1)予算 5億8,600万米ドル(2017年)
  • (2)兵役 志願制
  • (3)兵力(予備兵含まず) 陸軍103,000 海軍6,700 空軍2,550 大統領警護隊8,000

経済(単位 米ドル)

1 主要産業

農林水産業
(パーム油、綿花、コーヒー、木材、天然ゴムなど)
鉱業・エネルギー
(銅、コバルト、ダイヤモンド、金、錫石、コルタン、原油など)
製造業
(セメント、製鉄など)

2 GDP

473.2億ドル(2019年、世銀)

3 一人当たりGNI

520ドル(2019年、世銀)

4 経済成長率

4.4%(2019年、世銀)

5 物価上昇率

2.9%(2016年、IMF)

6 失業率

4.3%(2020年、ILO推計)

7 総貿易額(2020年、ITC)

  • (1)輸出 93.34億ドル
  • (2)輸入 47.40億ドル

8 主要貿易品目(2019年、ITC)

  • (1)輸出 銅・銅製品、その他卑金属、鉱物・鉱滓
  • (2)輸入 機械・機械部品、電気機械・設備・部品、医薬品、乗用車

9 主要貿易相手国(2020年、ITC)

  • (1)輸出 中国、韓国、ナミビア、イタリア
  • (2)輸入 中国、南アフリカ、ベルギー、フランス

10 通貨

コンゴ・フラン(FC)

11 為替レート

1USD=1,647.8FC(2019年、EIU)

12 経済概況

 コバルト(生産量世界第1位)、タンタル(同2位)を始め、銅、ダイヤモンド、リチウム及びスズ等の鉱物資源に恵まれており、輸出品の約9割を石油・鉱物資源が占めている。広大な森林と豊かな水資源から、農業、エネルギー産業の潜在力も高いが、鉄道・道路の未整備、半内陸国のため国際市場へのアクセス難という問題を抱える。カビラ前大統領は、経済自由化・開放政策を推進し、世銀・IMFの協力の下、マクロ経済の安定に努めた。2002年には暫定版貧困削減戦略文書を策定し、2010年、HIPCイニシアティブの完了時点に到達した。2019年の人間開発指数は189か国中179位と引き続き後発開発途上国(LDC)の一つ。

経済協力

1 日本の援助実績

  • (1)有償資金協力(2018年度まで、借款契約ベース) 356.00億円
  • (2)無償資金協力(2018年度まで、ENベース) 760.62億円
  • (3)技術協力実績(2018年度まで、経費実績ベース) 184.07億円

2 主要援助国(2017年、支出総額ベース、百万ドル単位)(OECD/DAC)

  • (1)米国(445.66)
  • (2)英国(214.32)
  • (3)ドイツ(141.15)
  • (4)ベルギー(113.86)
  • (5)スウェーデン(67.25)
  • (6)日本(40.63)

二国間関係

1 政治関係

  1960年6月の独立以来、両国は友好関係を維持。我が国は、コンゴ民主共和国の独立と同時に国家承認し、大使館を開設(1955年に開設していた総領事館が昇格)。コンゴ民主共和国は、1967年7月に駐日大使館を開設。

2 経済関係

(1)対日貿易
(ア)貿易額(財務省貿易統計)
対日輸出 5.97億円(2019年)
対日輸入 80.49億円(2019年)
(イ)主要品目(2019年)
輸出 銅、木材、非鉄卑金属くず等
輸入 輸送用機器、機械類、化学製品等
(2)進出日本企業(2020年10月現在)
4社

3 文化関係

2016年より柔道杯、空手杯を定期的に実施。平成30年度一般文化無償資金協力で柔道スポーツ施設建設を実施中(13.95億円)。

4 在留邦人数

67人(2021年8月現在)

5 在日当該国人数

550人(2020年12月)

6 要人往来(2001年以降)

(1)往訪
年月 要人名
2001年8月 矢野哲朗参議院議員、山内俊夫参議院議員
2004年8月 日・AU友好議連(衛藤征士郎衆議院議員、三原朝彦衆議院議員、山口泰明衆議院議員、西村明宏衆議院議員)
2006年12月 浜田外務大臣政務官(総理特使として大統領就任式出席)
2008年1月 矢野哲朗参議院議員(総理特使)
2008年12月 御法川外務大臣政務官
2012年8月 加藤外務大臣政務官(アフリカ貿易・投資促進合同ミッション)
2013年8月 阿部俊子外務大臣政務官
2013年10月 佐藤正久参議院議員
2014年8月 山際大志郎衆議院議員(日AU友好議連)
2018年8月 日・AU友好議連(櫻田義孝衆議院議員、大岡敏孝衆議院議員、高村正大衆議院議員)
2018年10月 佐藤正久外務副大臣
2019年1月 山田賢司外務大臣政務官(総理特使)
2019年2月 関芳弘経済産業副大臣
(2)来訪
年月 要人名
2001年7月 トゥマワキュ鉱山炭化水素相
2001年9月 バナムヘレ土地問題・環境・観光相(世界観光機関総会)
2001年12月 シェ=オキトゥンドゥ外務・国際協力相(TICAD閣僚級会合)
2002年11月 バナムヘレ土地問題・環境・観光相
(国際会議出席)
2003年9月 ムワンバ計画相、ンナバンディ経済相(TICAD III)
2004年5月 イエロディア副大統領(非公式)
2004年12月 ラマザニ外務・国際協力相(外務省賓客)
2005年3月 ジョゼフ・カビラ大統領(実務訪問賓客)
2008年5月 ンクル大統領付相、ニヤムィシ外相(TICAD IV)
2010年9月 チバンダ地域・国際協力相(オピニオン・リーダー招へい)
2011年6月 カミタツ計画相(MDGs フォローアップ会合)
2013年5月 カブウェルル鉱山相(鉱物資源大臣会合)
2013年6月 チバンダ外務・国際協力・仏語圏相(TICAD V)
2014年11月 ムワング初等・中等・職業訓練相(ESDユネスコ世界会議)
2015年3月 セルフリ農村開発相(第3回国連防災世界会議)
2015年5月 カブウェルル鉱山相(第2回鉱物資源大臣会合)
2015年8月 マブンダ性的暴力・児童徴兵担当大統領特別代表(WAW!)
2015年11月 マディンバ科学技術相
2017年3月 キンブタ・キンシャサ特別州知事(戦略的実務者招へい)
2018年10月 シェ=オキトゥンドゥ副首相兼外務・地域統合相(TICAD閣僚会合)
2019年8月 チセケディ大統領(TICAD7)
2019年10月 トゥンバ外相
2021年8月 チェンボ・ンコンデ・スポーツ・余暇大臣(東京オリンピック競技大会)

7 二国間条約・取極

  • 1970年11月20日 貿易取極
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