中東

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第4回イスラエル・パレスチナ和平信頼醸成会議(結果概要)

平成20年10月23日

 10月22日及び23日、東京にて、第4回イスラエル・パレスチナ和平信頼醸成会議が開催されたところ、結果概要以下のとおり(イスラエルからはシトリート内相(団長)他4名、パレスチナからはエラカートPLO交渉局長(団長)他4名、日本からは有馬政府代表(中東和平担当特使)、香川中東アフリカ局参事官他3名が出席。立山防衛大学校教授がコーディネーターを務めた)。

1.10月22日(第1日:非公開)

(1)アナポリス・プロセスの評価、パレスチナの経済開発等を中心にイスラエル・パレスチナ双方が活発に議論を行った。和平に向けた努力を継続し、和平を実現し、二国家の平和的共存を実現していくべきことが確認された。

(2)また、イスラエル・パレスチナの出席者から、日本が取り組んできている信頼醸成のための措置や「平和と繁栄の回廊」について、高く評価しており、実現のために協力していくべきとの発言があった。

2.10月23日(第2日:公開)

(1)イスラエル・パレスチナ双方の立場から議論が行われ、パレスチナ側からは、イスラエルの入植活動凍結等についての要望が述べられ、イスラエル側からは、パレスチナに対しテロ活動の取り締まり等についての要望が述べられた。また、双方から、可能な限り早く和平合意がなされ、二国家が共存する形で平和が実現されるべきである旨述べられた。

(2)シトリート・イスラエル内相とエラカートPLO交渉局長が議論を応酬するなど、公開ではあったものの深い議論が交わされた。

(3)日本からは、有馬龍夫政府代表(中東和平担当特使)がクロージングスピーチにおいて、日本は引き続き中東和平の実現に向け、信頼醸成のための措置や「平和と繁栄の回廊」構想を通じ、積極的に協力していくことを表明した。

3.関連行事

(1)麻生総理表敬(22日)

 シトリート・イスラエル内相及びエラカートPLO交渉局長は、22日、総理官邸にて、麻生総理を表敬訪問した。

(2)中曽根外務大臣表敬(22日)

 シトリート・イスラエル内相及びエラカートPLO交渉局長をはじめ、イスラエル・パレスチナからの出席者は、22日、中曽根外務大臣を表敬訪問した。

(3)共同記者会見(23日)

 シトリート・イスラエル内相及びエラカートPLO交渉局長は、23日、日本記者クラブにて共同記者会見を実施した。日本記者クラブにて、イスラエル・パレスチナ双方の代表が共同記者会見を行うのは今回が初めて。

<参考>第4回イスラエル・パレスチナ和平信頼醸成会議出席者

1.イスラエル

(1)シトリート内務大臣(団長)
(2)シェル元首相府官房長
(3)メイダン元首相補佐官
(4)レイズナー・イスラエル民主研究所上級研究員
(5)コビ・ミカエル・トルーマン研究所研究員

2.パレスチナ

(1)エラカートPLO交渉局長(団長)
(2)シュタイエPECDAR総裁(元PA住宅・公共事業庁長官)
(3)ファーリス元PA無任所長官
(4)シュカーキー・パレスチナ政治調査研究センター所長(第1日のみ)
(5)マスリ・パレスチナ・メディア・調査研究センター所長(外相表敬不参加)

3.日本

(1)有馬龍夫政府代表
(2)香川剛廣中東局参事官
(3)立山良司防衛大学教授(コーディネーター)
(4)池田明史東洋英和大学教授
(5)中島勇中東調査会主席研究員

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