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平成19年6月13日
日付 | 内容 | |
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6月9日(土曜日) | 第六回会合(於:秋田県小坂町) | |
午前 | 開幕式 第1セッション(議題:「日中関係の現状と評価」) |
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午後 | 第2セッション(議題:「戦略的互恵関係」) | |
夕方 | 宋飛委員によるミニコンサート(於:康楽館) | |
6月10日(日曜日) | 第六回会合(於:秋田県小坂町) | |
午前 | 第3セッション(議題:「ソフト分野の交流」) 総括セッション(議論の総括及び今後の予定) |
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午後 | 閉幕式、プレスとの懇談 | |
6月11日(月曜日) | 午前 | 小坂製錬株式会社(リサイクル、環境保護)視察 |
昼 | 大潟村(農業、農村)視察 | |
午後 | 秋田・中国友好交流フォーラム (於:秋田公立美術工芸短期大学) |
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夜 | 寺田秋田県知事との会見 | |
6月12日(火曜日) | 午後 | 安倍総理表敬(3.参照)、共同記者会見 |
夜 | 日中経済協会、日中歴史共同研究委員との懇談 | |
6月13日(水曜日) | 午後 | シンポジウム「日中関係の提言」 (於:慶應義塾大学東アジア研究所) |
夕刻 | 麻生外務大臣表敬(4.参照) |
会合では、安倍総理訪中、温家宝総理訪日を経て好転した日中関係の現状を評価した上で、日本側提示の最終報告書案に基づき、戦略的互恵関係の構築に向けて率直な意見交換が行われた。日中間の「敏感な問題」についての議論もあったが、具体的協力や交流のあり方について建設的な意見が交わされ、多くの点で共通認識に達した。会合も既に第6回を迎え、委員同志の信頼関係もあり、非常に友好且つ有意義な会合となった。なお、冒頭、安倍総理からのメッセージが紹介された。
〔総論〕
〔各論〕
中国側より「敏感な問題」として、台湾、歴史問題、価値外交等に言及。特に台湾問題については、中国側より、日本の台湾に対する態度について関心が表明され、日本側は、台湾問題に関する日中間の認識に温度差が存在すること、対台湾政策は不変であることを指摘。
任期が満了する2008年中に2回の会合を開催し、最終報告書をまとめる。次回の第7回は中国、最後の第8回は日本で開催予定。日程や場所の詳細は今後決定。
小林座長より、会合では、日中間の環境協力が議論されていたが今後、環境協力を具体化させたい、また、日中間の首脳交流の重要性につき改めて共通の認識を得た旨報告した。
鄭必堅座長より、温家宝総理から安倍総理に対する「日中関係の改善の勢いは得がたいものであり、さらに大切にしなければならない。安倍総理都とともに引き続き努力し、絶えず両国の交流と互恵協力を推進し、両国関係を絶えず新たなレベルへと発展させたい」とのメッセージが伝達された。また、小坂町のリサイクル企業(小坂製錬株式会社)が廃棄物から金、銀を抽出していることに感銘を受けた旨述べた。
安倍総理より、温総理へのメッセージとして、「年内に訪中するので、その際にお目にかかるのを楽しみにしている」旨述べた。また、委員会のこれまでの活動に感謝する、現在、日本政府も環境保護に力をいれており、委員会としても環境問題に関し、引き続き議論し協力をお願いしたい旨述べた。
麻生大臣より、環境分野について、日本の先進技術と経験を生かし、日中は協力して取り組んでいくことが可能、本委員会でも環境問題を主題とし、引き続き議論を深めて欲しい旨述べた。これに対し、鄭必堅座長より、環境産業や技術は将来性があり、中国でもマーケットは益々拡大し、環境保全に対する意識も向上しつつある、日中両国もこの分野で益々協力を深めていくことが重要と感じる旨述べた。