アジア欧州会合(ASEM)

令和5年7月26日

 平成6年10月、シンガポールのゴー首相は、第3回「東アジア・欧州経済サミット」での提言を受けて、アジアと欧州の関係強化を目的として首脳が直接対話する「アジア欧州サミット構想」を打ち上げ、当時の次期EU議長国フランスのバラデュール首相(当時)に提案しました。

 そして、フランスがEU各国に働きかけた結果、平成8年3月にバンコク(タイ)で「アジア欧州会合第1回首脳会合」が開催され、アジア・欧州の25か国と欧州委員会の首脳が集う「アジア欧州会合(Asia-Europe Meeting:ASEM)」が実現しました。これにより、冷戦後の国際社会の中でダイナミックな変容と発展をとげる二つの大きな地域が、率直な対話を行う場が設定されたのです。

 ASEAN(東南アジア諸国連合)7か国(当時)とEUの間にはすでに閣僚レベルの対話の場が存在していましたが、アジア側に日本、中国、韓国が参加したことにより、アジア(10か国)と欧州(当時のEU加盟15か国と欧州委員会)の間に首脳レベルでの定期的な対話のフォーラムが初めて設立されました。

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