報道発表
上川外務大臣とカオ・キムホンASEAN事務総長との会談
令和6年5月23日


5月23日、午後2時から約40分間、上川陽子外務大臣は、カオ・キムホンASEAN事務総長(H.E. Dr. KAO Kim Hourn, Secretary General of ASEAN)と会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、上川大臣は、カオ・キムホン事務総長が今回の訪日で広島を訪問したことに触れ、被爆の実相に関する正確な認識は、核軍縮に向けた全ての出発点である旨述べました。また、昨年12月の日本ASEAN友好協力50周年特別首脳会議が大きな成功を収め、ASEAN各国からも高い評価を得た旨述べました。
- さらに上川大臣は、ASEANの著名なシンクタンクの世論調査で、日本が主要国のうち最も信頼できるASEANのパートナーに、6年連続で選ばれたことに言及しました。
- その上で上川大臣は、「文化のWA2.0」や「日ASEAN包括的連結性イニシアティブ」をはじめ、特別首脳会議で打ち出した新たな協力のビジョンを実施計画に沿って着実に実現し、「信頼のパートナー」として関係を更に強化して、次世代に繋ぐため、協力していきたい旨を述べました。
- これに対し、カオ・キムホン事務総長から、特別首脳会議の成功に対する賛辞とともに、今後の日本とASEANの協力の更なる強化について、高い期待が表明されました。
- 上川大臣とカオ・キムホン事務総長は、今次会談において、日本とASEANの協力の重要性について改めて確認しました。また、同事務総長の今月のミャンマー訪問を踏まえて、悪化するミャンマー情勢への対応について意見交換を行いました。そして、両者は、7月のラオス(ビエンチャン)で開催される予定のASEAN拡大外相会議での再会を楽しみにしている旨述べました。