中東

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カルザイ・アフガニスタン大統領の訪日(概要)

平成22年6月21日

  • (写真)
    岡田大臣によるカルザイ・アフガニスタン大統領表敬
  • (写真)
    日・アフガニスタン外相会談

1.日程

  • (1)ハーミド・カルザイ・アフガニスタン・イスラム共和国大統領は,6月16日(水曜日)から20日(日曜日)まで実務訪問賓客として訪日し,天皇陛下との御会見,菅総理との会談及び夕食会及び横路衆議院議長との会談並びに山東参議院副議長との会談等に出席した。
  • (2)また,19日から20日にかけて広島,京都及び奈良を視察し,同期間中,各府県の知事等と会談したほか,福山官房副長官との夕食会に出席した。
  • (3)カルザイ大統領の訪日期間中,日アフガニスタン外相会談をはじめとして,同行閣僚等と日本側関係者との間で協議が行われた。

2.概要

  • (1)菅総理との会談及び夕食会
    • (イ) カルザイ大統領から,現在のアフガニスタンの諸課題への取組について説明し,日本が,特に過去9年間,対アフガニスタン支援の最前線に立ってきていること,また,日本が今後概ね5年間で最大50億ドル程度の支援を決定したことに対し,深い感謝を表明した。さらに,カルザイ大統領は,日本の支援は,日本国民が厳しい財政状況の下割り当てたリソースにより実施されるものであると認識しており,アフガニスタンの開発及び安定のために最も良い形で使われることを保証する旨述べた。
    • (ロ) 菅総理からは,カルザイ大統領の努力に敬意を表し,アフガニスタンは,アフガニスタン人にとって重要であることは勿論のこと,同時に世界の平和を実現する上でも非常に重要な国であり,日本はこれまでも最大限の支援を実施してきたが,今後も,アフガニスタンの国民のために,同時に世界の平和に役立つように,支援を続けていきたい旨述べた。また,菅総理からは,カルザイ大統領が今次訪日中に訪問する奈良の正倉院の宝物が示すように,両国関係は1000年以上の歴史があり,今後1000年,2000年先も,良好な関係を築いていきたい旨述べた。
    • (ハ) 両首脳は,会談の後共同記者発表を行い,日アフガニスタン首脳共同記者発表を発出した。
  • (2)その他の協議
    • (イ) 岡田外務大臣とラスール・アフガニスタン外相との間での会談では,岡田大臣から,日本の対アフガニスタン支援は大きな金額であることもあり,アフガニスタン国民のために適切に使われ,国の再建に役に立つことが極めて重要であり,治安やガバナンスが非常に重要な段階を迎えている中,是非今後アフガニスタン政府が中心になって,国の再建について具体的なプランを示してもらい,7月20日のカブール会議に向けて,より具体的なとりまとめに当たってもらいたいと述べた。ラスール外相からは,日本側と頻繁に連絡をとり合っていきたいとの発言があった。
    • (ロ) また,岡田外務大臣及びその他日本側関係者がザヒルワル財務大臣等と協議を実施。我が国のアフガニスタンに対する支援の実施方針等について議論し,雇用促進やガバナンス強化の重要性について認識が一致した。
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