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共同議長サマリー
アフガニスタンの安定に向けたDIAG(非合法武装集団の解体)会議(警察改革との連携)
(仮訳)

2007年6月21日

(英文はこちら)

1.2007年6月21日、日本、アフガニスタン及び国連アフガニスタン支援ミッション(UNAMA)の共同議長の下、「アフガニスタンの安定に向けたDIAG(非合法武装集団の解体)会議(警察改革との連携)」が東京にて開催された。

2.会議は麻生太郎外務大臣の開会の辞によって開始され、続いてムハンマド・K・ハリリ・アフガニスタン・イスラム共和国副大統領、トム・ケーニヒス国連事務総長特別代表が開会スピーチを行った。同会議には13カ国と6の国際機関の代表が出席した。

3.会議の出席者は、アフガニスタンの安定と復興に対する強いコミットメント再確認し、アフガニスタンの国造りに向けた努力を同国のオーナーシップの下に支援することを強調した。

4.参加者はDIAGの現状を協議し、2006年6月5日に開催された「アフガニスタンの平和の定着に関する第2回東京会議」においてカルザイ大統領が表明した強固なコミットメントに従ってこれまでになされた進展を評価した。この観点から、参加者は、DIAGの新行動計画の発表、DIAG関連活動・武器登録・警備会社規定に関して責任を担うDIAG課を内務省に創設するプロセスを歓迎した。参加者は、DIAG課が持続的且つ独立した形で機能できるよう、人員、インフラ、機材、そして予算を確保する必要性があることに合意し、国際社会はかかる努力を支援していくことを再確認した。参加者は、これらの進展に見られているように、DIAGプログラムにおけるアフガニスタンの国家的オーナーシップを賞賛した。

DIAGと警察改革及びその他の治安分野改革(SSR)との連携

5.参加者はまた、治安、麻薬、貧困、失業、そして何よりも法執行及び治安機関の弱い組織能力などの、DIAGが直面する課題について議論した。参加者は、DIAG実施に対する包括的アプローチの重要性を再確認し、DIAGと警察改革、そしてその他の治安分野改革(SSR)を密接に連携させていくことに合意した。参加者、アフガニスタン政府が以下を行うよう奨励した。

6.参加者は、近隣諸国に対して、アフガニスタンへの武器密輸の阻止に貢献するよう求め、この観点から、適切な戦略を早急に立てる必要性を再確認した。

7.参加者は、警察指導者の派遣に関する米国、EU、カナダ及びノルウェーのイニシアティブを評価し、特に県・地区レベルでのさらなる警察指導者の必要性を表明した。

8.参加者は、NATO-ISAF及びこれに貢献している諸国からのDIAGに対する一貫した支援の必要性に同意した。

9.参加者は、さらに2007年7月3日のローマ会議にて、DIAGと法の支配の関連性に注意が払われるべきであることを推奨した。

社会復帰とコミュニティの役割

10.参加者は、武装解除から開発への円滑な移行の重要性を指摘し、カピサにおけるDIAGプロジェクトの開始を歓迎し、アフガニスタン政府に以下の努力を行うよう奨励した。

11.参加者は、DR委員会とDIAG県委員会を強化する必要性を確認した。参加者は、アフガニスタン安定化プログラム(ASP)やアフガニスタン新生計画(ANBP)などの既存のプログラムを通じ、必要な資源を投入し、後方支援を拡大することを勧めた。更に、県知事に対するアウトリーチ基金の設立を歓迎し、援助国・機関に対してかかるプロセスを加速させるよう求めた。

アフガニスタン政府と国際社会とのパートナーシップ

12.国際社会の代表者たちは、アフガニスタンの完全なオーナーシップへの移行を含め、DIAGに対する支援を再確認した。

13.参加者は、対象となる非合法武装集団を正確に把握し、麻薬密輸やその他の犯罪行為に積極的に関与している者の優先順位を示せる、情報共有の必要性に合意した。

14.参加者は、会議を開催した日本政府に対して深い感謝の意を表明し、アフガニスタン主導のDIAGに対する継続的な支援を歓迎する。

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