「外務省を知りたい」

平成23年度(2011年度)国際情勢講演会 開催報告

平成24年1月24日

―主催:日本国際連合協会福岡県本部―

  • (写真)平成23年度(2011年度)国際情勢講演会 福岡県福岡市(平成24年1月24日)

 平成24年1月24日(火曜日)ホテルセントラーザ博多(福岡市)において、国連事務総長特別代表・高須幸雄氏による国際情勢講演会が開催されました。

演題:「国連と人間の安全保障問題」

(質疑応答要旨)
質問:
 人間の安全保障を考える時に、原子力、原子爆弾を抜きには考えられない。福島の原発問題にしても人間の安全保障が関わっているが、お考えをお聞かせ願いたい。
回答:
 オーストリアのウィーンで国際原子力機関を担当し、IAEAの議長もやり、原子力の安全、核の不拡散、核をなくすことに非常に力を入れてきた。そういう意味で福島の事故は非常に残念である。政府の原発の調査委員会に参加させていただいている。福島に行き、地元の人と話す機会もあった。その感想から、技術に対する、事故が起こった場合に人の命を大きく左右する技術を扱う場合、非常に多くの責任があり、事故の前の対応、つまり津波対策、こういう事態が起こった時にどうするのかという準備が不十分で、対応についていろいろな問題があったと指摘している。人の命を預かる職業は、安全に対して、常に事故の対応を考えている。自分の仕事をするというのは当然で、命に関わることは、自分の仕事を通じて、安全が前提で、それについての知識が重要ではないか。組織やそこで働く人たちの意識は変わらなければならない。自分たちの使命を常に考えていただければと思う。
参加者の感想(抜粋):
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