外交史料館
外交史料館 特別展示「日本とスペイン―外交史料に見る交流史―」
III バルセロナ万国博覧会への参加
概説と主な展示史料
平成25年7月22日
1887年(明治20年)1月、在日スペイン公使より、バルセロナにおいて万国博覧会を開催するので、日本からも出品してほしいとの連絡がありました。日本政府は同年2月、スペイン公使へ同博覧会への参加を決定したことを通知しました。博覧会は当初、同年9月開会の予定でしたが、規模を拡大するために延期となり、翌1888年4月から12月まで開催されました。
5月20日には、当時2歳であった国王アルフォンソ13世(AlfonsoXIII)が、摂政を務めていた国王の母であるマリア・クリスティーナ王太后(María Cristina)とともに出席し、開場式が行われました。王太后が日本の陳列場をご覧になった際には、出品依託引受人である松尾儀助(まつお・ぎすけ 起立工商会社社長)より金銀や貝で装飾された漆塗りの書棚が献上されました。王太后は日本の出展品について、「美麗なる出品なり」と述べられたそうです。また、庭園内には、日本家屋が再現されていましたが、王太后のご来場に合わせ、祭日用の提灯、国旗、紙製の大鯉数尾を掲げたとの記録が残っています。
5月20日には、当時2歳であった国王アルフォンソ13世(AlfonsoXIII)が、摂政を務めていた国王の母であるマリア・クリスティーナ王太后(María Cristina)とともに出席し、開場式が行われました。王太后が日本の陳列場をご覧になった際には、出品依託引受人である松尾儀助(まつお・ぎすけ 起立工商会社社長)より金銀や貝で装飾された漆塗りの書棚が献上されました。王太后は日本の出展品について、「美麗なる出品なり」と述べられたそうです。また、庭園内には、日本家屋が再現されていましたが、王太后のご来場に合わせ、祭日用の提灯、国旗、紙製の大鯉数尾を掲げたとの記録が残っています。
展示史料6
バルセロナ万国博覧会会場図(予定図)
扇形の建物が主会場。