外務省を知るためのイベント
平成25年度(2013年度)「小中高生の外務省訪問」
群馬県(太田市)県立太田高等学校の皆さん
平成25年10月23日

平成25年(2013年)10月23日(水曜日),外務省に 群馬県(太田市)県立太田高等学校の皆さん(1年生40名,引率教員2名)をお迎えしました。
行事内容及びアンケート結果等は以下のとおりです。
1 主な行事内容
(1)「陸奥宗光像」見学
幕末の志士から,明治維新後,外交官,外務大臣としても活躍した陸奥宗光侯の業績をたどりつつ,像の建立・再建にまつわるエピソードにも触れました。
(2)「記者会見室」見学
記者会見室の役割やスケジュール,室内に置かれている各種設備などについて説明しました。
(3)「顕彰の像」「中庭」見学
明治2年(1869年)の外務省設立以来,職務中に不慮の事故や疾病等で無念の死を遂げた多くの省員に敬意を表しその事績を顕彰する「顕彰の像」を見学し,その奥にある「中庭」(日本庭園)も鑑賞しました。
(4)「国際会議室」見学
国際会議室に移動し,同時通訳ブース案内後,Q&A(質疑応答)を行いました。
(ア)外務省員より,入省に至る経緯や入省に当たっての留意事項,現在の職務内容,海外勤務・出張の際に感じたこと,外交に携わることの意義などにつき,適宜解説しました。
(イ) 生徒さんから次のような質問がありました。
質問一例 :
- 現地で紛争が起こったときの大使館の対応は?
- 外務省の仕事の中で,意外な仕事はあるか?
- 高校生の時はどのような学生生活を送っていたのか?
- どうして外交官を目指そうと思ったのか?
- 今まで一番満足した仕事は何か?
2 アンケート結果
生徒さん・先生に外務省が用意したアンケート用紙に記入してもらいました。
その内容の一部をご紹介します。
(1)外務省で見たものや聞いたもののうち,驚いたことや印象に残ったこと
(ア)省内全般
- コンビニ,書店,歯科など色々な施設があり,充実していたこと。
- 大臣専用エレベーターがあった。
- 日本庭園のような中庭があった。
(イ)記者会見室
- 会見台の高さが話し手にあわせて上下すること。
- 記者会見が定期的に行われていること。
(ウ)省員の話・様子
- 紛争,テロが起きた場合でも,在留邦人の方々の安全を第一に考え,大使館員はすぐには退避しないこと。
- アルジェリアでの文化行事で,現地の一般の人がとても喜んでくれた話。
- アフリカの学力水準が思っていたよりも高いこと。
- アフリカの子どもは日本と比べて,すごく貧しい思いをしていること。
- 一概に「外務省」と言っても,細部にわたり多様な仕事があること。
- 単純に語学力や経済の知識があるだけでは充分でなく,バラエティーに豊んだ知識を持っていることが,外交では役立つということ。
- もともとは物理学者を目指していた職員が,文転して外交官になった話。
- スイスで使用されている言語の割合。自分はスイスに興味があって,ドイツ語だけやればスイスで仕事についたり,スイス人と交流できるのかと思っていたが,フランス語などを話す人も多くいて,そちらも勉強しなければならないことが分かった。
- 外務省にはさまざまな分野の人達が集まっていること。
- 外国の大統領との食事会を準備する際に,大統領に随行する全員の好き嫌いまで調べること。
- 日本が海外の国々に対して,様々な援助を行っていること。
(2)感想・意見など
- 世界の事を調べてみたいと思った。
- エリートという感じがしたが,命がけで仕事に取り組んでいるすごい人達だと思った。
- 講義をしてくれた省員がとても明るく楽しい人で,外務省の内側が良く分かった。
- 外交にはとても興味があるので,外交官を目指したいと思った。
- 自分はヨーロッパ系の国が好きなので,外務省に入って欧州諸国との交流ができるよう努力したいと思った。
- 自分は,日本は自国のことばかり考えている国だと思っていたが,そうじゃないことが分かり,本当に良かった。
- これからも今回のような見学等を多く開催してもらいたい。
- もっと堅いところだと思っていたが,職員の方々が優しく迎えてくれて良かった。国のため世界のために頑張っている職員を見て,自分も頑張って勉強して世界に貢献できるような人になりたいと思った。
- 外務省員はどの方面にも精通したプロフェッショナルである必要があると思っていたが,今日の話で必ずしもそうではないと分かり,自分にもチャンスがあるように感じた。
- 省員のとても生き生きした話を聞いて,世界と日本をつなげるために活動する外務省はとても良いと思った。
- 海外で働くことは辛いことだと思っていたが,やりがいがあるということを知り,外交官を目標にして行きたいと思った。
- 世界を相手にして奮闘する日本人の姿を見て,勇気が出た。もともと外交官は自分の夢だったが,少々あきらめていた。でも頑張ってみます!