外務省を知るためのイベント
平成25年度(2013年度)「小中高生の外務省訪問」
埼玉県(北葛飾郡)私立昌平中学校の皆さん
平成25年8月28日

平成25年(2013年)8月28日(水曜日),外務省に 埼玉県(北葛飾郡)私立昌平中学校の皆さん(3年生28名,引率教員3名)をお迎えしました。
行事内容及びアンケート結果等は以下のとおりです。
1. 主な行事内容
(1) 「陸奥宗光像」見学
幕末の志士から,明治維新後,外交官,外務大臣としても活躍した陸奥宗光侯の業績をたどりつつ,像の建立・再建にまつわるエピソードにも触れました。
(2) 「顕彰の像」「中庭」見学
明治2年(1869年)の外務省設立以来,職務中に不慮の事故や疾病等で無念の死を遂げた多くの省員に敬意を表しその事績を顕彰する「顕彰の像」を見学し,その奥にある「中庭」(日本庭園)も鑑賞しました。
(3) 「記者会見室」見学
記者会見室の役割やスケジュール,室内に置かれている各種設備などについて説明しました。
(4) 「国際会議室」見学
国際会議室に移動し,Q&A(質疑応答)を行いました。
(ア) 外務省員より,入省に至る経緯や入省に当たっての留意事項,現在の職務内容,海外勤務・出張の際に感じたこと,外交に携わることの意義などにつき,適宜解説しました。
(イ) 生徒さんから次のような質問がありました。
質問一例 :
- 尖閣諸島,竹島,北方領土問題のそれぞれの違いについて
- 何カ国語話せるのか
- TPPについてはどう考えているのか
- 発展途上国の教育に対して何か対策はしているのか
- 外務省に入るためにはどのような大学に入れば良いのか
2. アンケート結果
生徒さん・先生に外務省が用意したアンケート用紙に記入してもらいました。
その内容の一部をご紹介します。
(1)外務省で見たものや聞いたもののうち、驚いたことや印象に残ったこと
(ア)陸奥宗光像
- 大きかった。洋服姿だった。
(イ)顕彰の像・中庭
- 勤務中に亡くなった人達のために「顕彰の像」の前で追悼式を行い,黙祷をすること。
- 四季の植物が植えてある中庭が素晴らしかった。
(ウ)記者会見室
- 本当にTV見たのと同じで驚いた。
- スピーチ台が話し手の身長に合わせて上下すること。
(エ)省員の話・様子
- 領土問題等に真剣に取り組んでいること。領土問題の内容を詳しく知ることができた。
- 外務省で働くためには大学や資格は関係なく,入省試験に受かれば良いこと。
- TPPについての詳細な説明。後々にTPPが及ぼす影響まで考えていたのがスゴイと思った。
- 省員が専門の言語以外の外国語も話せること。
- 外務省員になるのに大切なことは,物事に真剣に取り組む姿勢だということ。
- 海外に行くと危ないことばかりだと思っていたが,そうではないこと
- 定年までに転勤が10回はありそうだということ。
- 2年間で担当の外国語を覚えること。
(2)感想・意見など
- たくさんの国の言葉を覚えるのは大変だけれど,とても楽しそうな仕事だと思った。
- 今回は中国・韓国・ロシアの領土問題について大事な話を聞くことができた。中国や韓国についてもっと調べたいと思った。
- 外務省がこんなにスゴイなんて思わなかったので,インターネットできっちり調べたい。
- 省員が一つの言語を学ぶときに,様々な思いを持って外国の人と接しているのだなあと思った。
- 外務省の仕事を全然知らなかったので,全てが新鮮だった。
- 外務省は日本の経済に対して,とても大切な存在だと思った。
- 今まで外交官は贅沢をしていると思っていたが,実際に外交官の話を聞いてそうではないと思った。