外務省を知るためのイベント
平成24年度(2012年度)「小中高生の外務省訪問」
~ 兵庫県(西宮市)市立西宮高等学校の皆さん ~
平成25年3月28日

平成25年(2013年)3月28日(木曜日),外務省に 兵庫県(西宮市)市立西宮高等学校の皆さん(1年生25名)をお招きしました。
行事内容及びアンケート結果等は以下のとおりです。
1. 主な行事内容
(1) 「陸奥宗光像」見学
幕末の志士から,明治維新後,外交官,外務大臣としても活躍した陸奥宗光侯の業績をたどりつつ,像の建立・再建にまつわるエピソードにも触れました。
(2) 「記者会見室」見学
記者会見室の役割やスケジュール,室内に置かれている各種設備などについて説明しました。
(3) 「国際会議室」見学
国際会議室に移動し,Q&A(質疑応答)を行いました
(ア) 外務省員(訪問校卒業生)より,入省に至る経緯や入省に当たっての留意事項,現在の職務内容,海外勤務・出張の際に感じたこと,外交に携わることの意義などにつき,適宜解説しました。
(イ) 生徒さんから次のような質問がありました。
質問一例 :
- 外交官になるための必要な力とは何か
- 国際的に活躍するために最も必要なことは何か
- 外交官という仕事内容とやりがい
- 尖閣諸島,竹島,北方領土の現状と今後
- 外務省にはどのような課があるのか,またそれぞれの課でどのような分野の仕事があるのか
2. アンケート結果
生徒さん・先生に外務省が用意したアンケート用紙に記入してもらいました。
その内容の一部をご紹介します。
外務省で見たものや聞いたもののうち、驚いたことや印象に残ったこと
省内全般
- 国際会議室など想像していたよりすごいところもあれば,室外はいたって普通の建物だった。
記者会見室
- テレビ映りを良くする方法(銀紙)が意外だった。
- 毎日のように記者会見が行われていること。
国際会議室
- 設備(イスやマイク)がスゴイと思った。
省員の話・様子
- 海外出張がとても多いこと。
- 尖閣諸島や竹島,北方領土などについて,高校生でもわかるように丁寧に説明してくれた。
- どれだけ他国と対立状況になっても,他国の文化に対して敬意を忘れてはならないということ。
- 外交官に必要な力が,体力と忍耐力であること。「相手を理解する」ことがどれだけ大変であるかということ。
感想・意見など
- 今回訪問するまでは,外務省は「日本の外交を司る機関」というような表面的な知識しか持っておらず,マスコミなどが多用する「日本の外交は弱腰だ」という洗脳にかかっていた部分があった。しかし,第一線で活躍するOB省員の「外国の重要人物の発言,文面の字面だけではなく,その背景も考えないといけない」「人と人とのつながりが絶たれるようなことがあってはならない」という話を聞いて,外務省の印象がとても良くなった。
- 外務省を訪問して,「外務省が日本と世界を繋げてくれていたんだ」とわかることが出来た。
- 外務省は「テレビやニュースの世界のもの」で,普段は行けない場所だと思っていたので,足を踏み入れたときは感激で身震いした。また,OB省員のように自分の目標に限りなく近い人に話を聞けて,非常に貴重な経験ができた。
- 今回の訪問で,外務省というものに憧れを持った。今まではぼんやりと知っていたものが現実味を帯びてきて,外国のニュースが少し身近に感じられるようになると思う。
- 外務省HPを見る機会を,あまり多くの人が持っているとは思えないので,外務省で行っているたくさんの活動を知る場が,もっとあれば良いのにと思った。