外務省を知るためのイベント
平成25年度(2013年度)「小中高生の外務省訪問」
福岡県(京都郡)県立育徳館高等学校の皆さん
平成25年7月29日

平成25年(2013年)7月22日(月曜日),外務省に 福岡県(京都郡)県立育徳館高等学校の皆さん(1年生5名,2年生6名,引率教員2名)をお招きしました。
行事内容及びアンケート結果等は以下のとおりです。
行事内容及びアンケート結果等は以下のとおりです。
1.主な行事内容
(1)「陸奥宗光像」見学
幕末の志士から,明治維新後,外交官,外務大臣としても活躍した陸奥宗光侯の業績をたどりつつ,像の建立・再建にまつわるエピソードにも触れました。
(2)「記者会見室」見学
記者会見室の役割やスケジュール,室内に置かれている各種設備などについて説明しました。
(3)「国際会議室」見学
国際会議室に移動し,Q&A(質疑応答)を行いました
(ア)外務省員(福岡県出身者)より,入省に至る経緯や入省に当たっての留意事項,現在の職務内容,海外勤務・出張の際に感じたこと,外交に携わることの意義などにつき,適宜解説しました。
(イ) 生徒さんから次のような質問がありました。
質問一例 :
- 外交官が具体的にどのような仕事をしているのか,どうすればなれるのか,外交官として働くために必要なことは何か
- どのような方法で外国語を習得するのか,そのコツは?
- 外国とのやりとりで大変だと感じるときは?仕事のやりがいは?
- 勤務していて驚いたこと,嬉しかったことは?
- 理系の国際系での仕事の役割は?
2.アンケート結果
生徒さん・先生に外務省が用意したアンケート用紙に記入してもらいました。
その内容の一部をご紹介します。
(1)外務省で見たものや聞いたもののうち、驚いたことや印象に残ったこと
(ア)省内全般
- 同時通訳のためのブースなど,想像していたよりも外国の方への配慮が徹底されていて驚いた。
(イ)記者会見室
- 少しかたいイメージのあった記者会見室だが,写真写りを良くする銀板や話し手の身長に合わせて上下させられるスピーチ台など,非常にユニークな設備があった。
(ウ) 省員の話・様子
- 省員が広い視野や多くの経験に基づいて話してくれたこと。
- コミュニケーション能力には,語学力だけではなく,中身と度胸が必要であるということ。
- 外国に在住している日本人の安全を最優先にした仕事をしていること。
- 「違いを恐れてはならない」「知らないことに関心を持つことが非常に大事」という言葉。
- 国と国で様々な考え方があり,その考え方を受け入れることで視野が広がり違う考えを持つ外国についても興味・関心を持つようになること。
- 外交官になるために必要な資質は「知識があって,コミュニケーション能力が高いこと」などと思っていたが,一番は「好奇心」だということ。
- 外国での大使館設置など,外交関係構築のためにさまざまな仕事をしていること。
- 一概に「外国に行くと考えが変わる」というわけではなく,「自分の住む世界と違う所なら国内・国外は関係ない」という話。
(2)感想・意見など
- イメージしていたよりも活動的というか積極的に仕事をしている場所だと感じた。とても丁寧に対応してもらい,明るいイメージを持った。外務省について知ったことは,自分自身の見聞を広げるとても良いきっかけになった。
- 今回の訪問で,外務省が携わる仕事についてとても興味がわいた。自分は理系だが,理系の職で世界に貢献したり,また新たに法の知識を学び官公庁に入るのも魅力的だと思った。
- 難しく厳しい仕事で危険が伴うこともあるのではと思っていたが,そうではないことを知った。さらに外務省の中にも医療関係などさまざまな職務があることを知り,より身近に感じた。普段なかなか聞けないことを聞けて,世界への関心も高まった。これからも世界に目を向けて考えることをしていきたい。
- 省員の話を聞いて,ぜひ自分も留学をしたいと思った。
- これから社会で活躍するには,自分の主張を相手に伝えられるコミュニケーション能力が必要だと思った。日頃の生活からそれを意識することで,その力が身についていくと思う。