外務省を知るためのイベント
平成25年度(2013年度)「小中高生の外務省訪問」
沖縄県立球陽高等学校の皆さん
平成25年11月13日

平成25年(2013年)11月13日(水曜日),外務省に 沖縄県立球陽高等学校の皆さん(2年生5名,引率教員1名)をお迎えしました。
行事内容及びアンケート結果等は以下のとおりです。
1.主な行事内容
(1)「記者会見室」見学
記者会見室の役割やスケジュール,室内に置かれている各種設備などについて説明しました。
(2)「顕彰の像」「中庭」見学
明治2年(1869年)の外務省設立以来,職務中に不慮の事故や疾病等で無念の死を遂げた多くの省員に敬意を表しその事績を顕彰する「顕彰の像」を見学し,その奥にある「中庭」(日本庭園)も鑑賞しました。
(3)「国際会議室」見学
国際会議室に移動し,同時通訳ブース案内後,Q&A(質疑応答)を行いました。
(ア)外務省員より,入省に至る経緯や入省に当たっての留意事項,現在の職務内容,出張の際に感じたこと,外交に携わることの意義などにつき,適宜解説しました。
(イ)生徒さんから次のような質問がありました。
質問一例 :- TPPに参加しなくても関税を低くすることは可能か?
- TPPのメリットにはどのようなことがあるか?
- TPPで他国の文化が日本に入ってくることにより,日本にどのような影響が考えられるか?
- オリンピックの開催は,TPPの貿易にどのような効果をもたらすことが期待されるか?
2.アンケート結果
生徒さん・先生に外務省が用意したアンケート用紙に記入してもらいました。
その内容の一部をご紹介します。
(1)外務省で見たものや聞いたもののうち、驚いたことや印象に残ったこと
(ア)省内全般
- 各部屋のいたる所に工夫があった。
- 「女性のための休憩室」があり,女性職員のために気配りがされていた。
- 内科診療所まであった。
- 同時通訳室の活用の仕方についての説明。
(イ)記者会見室
- 記者会見でレフ板(銀板)を使って,顔映りが良くなるように工夫がされていた。レフ板は写真撮影で使う物だと思っていたので驚いた。
- 記者会見は深夜にも関わらず行われることがあり,国民と外務省をつなぐ大事な窓の役割をしていて,とても重要だなと思った。
(ウ)省員の話・様子
- TPPに関する話。メディアを通じてでは得られない「外務省員の1人」としての意見を聞くことができて,今まで知らなかった交渉の裏側で働く人について知ることができた。
- 日々外交に向けての準備をしていること。
(2)感想・意見など
- 外務省員は全員留学経験がある人だけだったり,偉い方々が多く堅苦しいのかと思っていたが,外国に行ったことがない人も働いていたり,女性職員が働きやすかったりと色々聞いて,堅苦しいイメージはなくなった。
- 見学をしてみて,具体的な仕事内容を聞けたり,一般人が入れないところに入れたりと貴重な体験ができて良かった。今までは世界に対して余り関心がなかったが,今回の外務省訪問で世界に対して関心が湧き,自分も将来このような国際関係の仕事につきたいなと思った。
- 外務省に実際に来てみて,イメージと違った部分が見れた。もっと堅い感じの場所だと考えていたが,外務省員は明るく気さくな人達だった。将来は沖縄を代表する外交官になれるよう頑張りたいです。
- 今回の訪問は,生徒達にとってこれ以上ない刺激になったと思う。(引率教員)