外務省を知るためのイベント
平成25年度(2013年度)「小中高生の外務省訪問」
群馬県(高崎市)県立高崎高等学校の皆さん
平成25年9月3日

平成25年(2013年)9月3日(火曜日),外務省に 群馬県(高崎市)県立高崎高等学校の皆さん(2年生30名,引率教員1名)をお迎えしました。
行事内容及びアンケート結果等は以下のとおりです。
行事内容及びアンケート結果等は以下のとおりです。
1.主な行事内容
(1)「陸奥宗光像」見学
幕末の志士から,明治維新後,外交官,外務大臣としても活躍した陸奥宗光侯の業績をたどりつつ,像の建立・再建にまつわるエピソードにも触れました。
(2)「顕彰の像」「中庭」見学
明治2年(1869年)の外務省設立以来,職務中に不慮の事故や疾病等で無念の死を遂げた多くの省員に敬意を表しその事績を顕彰する「顕彰の像」を見学し,その奥にある「中庭」(日本庭園)も鑑賞しました。
(3)「記者会見室」見学
記者会見室の役割やスケジュール,室内に置かれている各種設備などについて説明しました。
(4)「国際会議室」見学
国際会議室に移動し,同時通訳ブース案内後,Q&A(質疑応答)を行いました。
(ア)外務省員(同校OB)より,入省に至る経緯や入省に当たっての留意事項,現在の職 務内容,海外勤務・出張の際に感じたこと,外交に携わることの意義などにつき,適宜解説しました。
(イ)生徒さんから次のような質問がありました。
質問一例 :
- 年に何回,海外に出張するのか
- 何時まで残業しているのか
- 近年多い,政権交代や大臣の交代は業務に影響するのか
- 日中関係,日韓関係をこれからどのように改善していくのか
- 外交上,相手国にされると困ることは何か
2.アンケート結果
生徒さん・先生に外務省が用意したアンケート用紙に記入してもらいました。
その内容の一部をご紹介します。
(1)外務省で見たものや聞いたもののうち,驚いたことや印象に残ったこと
(ア)省内全般
- 大臣専用のエレベーターがあったこと。
- もっと堅苦しい雰囲気だと思っていたが,地方の県庁とさほど変わらないと思った。
(イ)中庭(日本庭園)
- 整備されていた。四季折々の植物が植えられていた。
(ウ)記者会見室
- 申請をすれば霞グラブ以外の記者も入れること。
- 思ったより小さかったこと。記者会見が頻繁にあること。
- 会見台の高さが話し手にあわせて上下すること。
(エ)省員の話・様子
- 省員1人1人が外交に関して「国民のため」という姿勢で仕事をしていること。
- 外交官の適性として,日本史を良く知っていることも重要であること。
- マスコミに報道されているものだけが全てではなく,その裏側にもたくさんの事が起こっていること。
- 外務省といっても一括りではなく,様々な部署があり,それ故に仕事が充実していること。
- 入省時に専門語学を割り当てられること。
- 「日本の外交は軟弱だ」と言われているが,相手国との対話は閉ざしてはいけないということ。
- 外務省に入るのに特別な資格がいらないこと。
(2)感想・意見など
- 省員の話を聞いて,中国・韓国・ロシアとの領土問題を抱える国との外交も慎重にするべきだと思った。また,テレビ等で見る批判は表面だけしか見ていないように思えた。報道されることだけを信じるのではなく,自分の考えを持ちたいと思った。
- 一人の高校生としての意見だが,領土問題に関しては,今すぐ戦争をしろという意味ではないが,もともと日本の領土であるということをもっとはっきりアピールすることが必要なのではと思った。
- 領土問題に関しては軟弱だと思っていたが,国民のため,今後のためを思って行動していることが分かった。これまでの外交についての考え方を変えることができ,とても貴重な話を聞くことができた。
- 外務省の人達は,外交の仕事にやりがいを持って取り組んでいることが分かった。
- 現在の外交姿勢の裏にきちんとした理由があって,納得することができた。
- 気持ちの持ち方が大切だと聞いて,イメージが少し変わった。外交の可能性,日本人の誇りを感じることができた。
- 官僚と聞くと,楽な仕事で高給取りなのではと勝手に思っていたが,民間企業より厳しい状況だったり,国民のために頑張っていることが強く感じられた。