外務省外交史料館 企画展示
原敬(はら・たかし)は、立憲政友会を率いて内閣を組織し、政党政治を実現した政治家で、「平民宰相」として知られていますが、彼が外務官僚の出身で、外交官として活躍したことはあまり知られていません。
外交史料館では、原が外務省在職時代に作成、署名した文書を多数所蔵しています。原は首相時代も外務省の文書に自ら目を通すなど、積極的に外交問題に関わり、第一次世界大戦終結前後の困難な時代に転換期を迎えた日本外交を主導しました。
今回の企画展示では、原敬が生きた時代の日本外交を当館所蔵の関係史料を通じて紹介します。
原敬天津領事より榎本武揚駐清国公使宛書翰
1885(明治18)年3月25日
29歳の原敬が清国の中心的政治家李鴻章との会談の模様を、北京の榎本公使に報告したもの。
原敬を外務省通商局長に任命する任命書
1892(明治25)年8月13日
西園寺公望パリ講和会議首席全権出発に関する原敬首相との協議事項覚書
1918(大正7)年12月22日
吉田茂が額装して自宅の応接間に掲げていたもの。
(吉田茂元総理旧蔵史料より)
原敬首相の遭難を各国駐在の大公使に伝える内田康哉外務大臣電報
1921(大正10)年11月5日
故原敬首相の遺言内容をワシントン会議全権に伝える内田康哉外務大臣電報
1921(大正10)年11月6日
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