山花郁夫外務大臣政務官は,2月28日(月曜日)から3月3日(木曜日)にかけて,ジュネーブを訪問し,第16回人権理事会ハイレベル・セグメント及び軍縮会議(CD)公式本会議に出席してステートメントを実施したほか,各国・国際機関の要人との会談等を行いました。概要は以下のとおりです。
1.第16回人権理事会ハイレベル・セグメント(3月1日,ジュネーブ)
3月1日午後,山花政務官はステートメントを実施し,冒頭,リビア当局に対し,暴力の即時停止,人権の尊重を強く求めました。また,拉致問題をはじめとする北朝鮮の人権状況を踏まえ,北朝鮮人権状況決議に対する支持を訴えました。このほか,国境を越えた子の連れ去りの問題への取組として,ハーグ条約の締結の可能性についての検討状況についても説明しました。
2.軍縮会議(CD)公式本会議(3月1日,ジュネーブ)
3月1日午後,山花政務官は,軍縮会議(CD)において,CDにおける兵器用核分裂性物質生産禁止条約(FMCT)交渉の即時開始の重要性を含め,我が国の核軍縮外交に関する基本的考え方や具体的取組を発信するステートメントを実施し,各国の協力を力強く呼びかけたほか,3月に長崎において軍縮・不拡散教育グローバル・フォーラムを開催することを紹介しました。
3.各国及び国際機関の要人との会談等
- (1)各国要人との会談
山花政務官は,ガルソン・コロンビア副大統領,ラッド豪州外相,カシット・タイ外相,ローゼンタール・オランダ外相,ルーニング独人権人道担当コミッショナー,ヌネス・ブラジル人権庁長官との間で会談を行い,二国間関係や人権分野での協力についての意見交換を行ったほか,関係国に対しては,我が国のハーグ条約締結の可能性についての検討状況について説明を行いました。 - (2)国際機関の要人との会談
グテーレス国連難民高等弁務官,ピレー国連人権高等弁務官,カザチュキン世界エイズ・結核・マラリア対策基金(世界基金)事務局長と会談を行いました。グテーレス国連難民高等弁務官との間では,我が国が昨年から開始している第三国定住やUNHCRとの協力,ピレー国連人権高等弁務官との間では,我が国の人権分野での取組や,OHCHRとの協力について意見交換しました。また,カザチュキン世界基金事務局長との間では,現在行われている世界基金の改革等について意見交換しました。 - (3)国連邦人職員との意見交換
山花政務官は,ジュネーブの国連機関で活躍する邦人職員との間で,国連において日本の存在感を高めていくとの観点から,有意義な意見交換を行いました。
【参考】山花政務官の出張日程
2月28日(月曜日)日本発ジュネーブ着
3月1日(火曜日)人権理事会ハイレベル・セグメント出席
軍縮会議公式本会議出席
各国・国際機関要人との会談等
3月2日(水曜日)各国・国際機関要人との会談,国連邦人職員との意見交換,ジュネーブ発
3月3日(木曜日)日本着