平成18年8月10日
伊藤信太郎外務大臣政務官は、7月30日~8月5日の日程で、ドバイ(アラブ首長国連邦)、イエメン、イスラエル・パレスチナ自治区、チュニジアを訪問したところ、右訪問の概要と評価は以下のとおり。
(1)7月30日、ドバイ訪問(ジュベルアリー・フリーゾーン(JAFZA)視察、在留邦人との意見交換 等)
(2)7月31日~8月1日、イエメン訪問(サーレハ大統領、カルビー外相、アルハビー計画国際協力相との会談、サヌア市ショルター公立病院検査棟改修及び医療検査機材供与(我が国のODA案件)の引渡式 等)
(3)8月2日~3日、イスラエル・パレスチナ自治区訪問(イスラエル:リヴニ外相との会談、パレスチナ:キドワ前外務庁長官、フセイニ大統領首席補佐官、シュカーキ政策分析センター所長との会談 等)
(4)8月4日~5日、チュニジア訪問(ガンヌーシ首相、アブダッラー外相、ジュイニー開発国際協力相、シブーブ代議院第一副議長、ラグレット橋(我が国のODA案件)建設現場視察 等)
(1)ドバイ
JAFZAのサルマー・ハーリブCEOや日本企業関係者等の会談を通じて、ドバイの経済発展の将来性や日本との関係のあり方等について有益な意見交換を行った。
7月30日、ドバイのジュベルアリー・フリーゾーンにて、サルマー・ハーリブ同フリーゾーン機構CEOと会談する伊藤政務官
7月30日、小林駐ドバイ総領事公邸にて、小林総領事及び在留邦人の方々と懇談する伊藤政務官
(2)イエメン
サーレハ大統領をはじめとするイエメン政府要人との会談において、昨年11月のサーレハ大統領訪日の成果を踏まえ、両国関係が順調に伸展していることを確認するとともに、経済協力案件の今後のとり進め方について率直な意見交換を行った。また、我が国の草の根・人間の安全保障無償資金協力で供与することとなったショルター公立病院の医療検査機材の引渡式に出席し、挨拶を行った(政務官挨拶英文テキスト)。
8月1日、大統領府にて、サーレハ大統領への表敬訪問を行う伊藤政務官
7月31日、イエメン外務省において、カルビー外務大臣と会談する伊藤政務官
8月1日、イエメン計画国際協力省において、アルハビー計画国際協力大臣と会談する伊藤政務官
8月1日、サヌア市ショルター公立病院の検査棟改修及び医療検査機材の引渡式(我が国の経済協力案件)にて、挨拶を行う伊藤政務官
(3)イスラエル・パレスチナ自治区
リヴニ・イスラエル外相との会談では、カナ事件発生などレバノン情勢の悪化を受け、イスラエルの自制を求めつつ、即時停戦と平和と安定の回復を強く申し入れた。また、小泉総理が先に提唱したイスラエル、パレスチナ、ヨルダン間の域内協力を通じ繁栄する地域を創る「平和と繁栄の回廊」構想の取り進め方について説明を行った。
キドワ前外務庁長官・フセイニ大統領首席補佐官との会談では、現下のパレスチナ情勢及びレバノン情勢について意見交換を行うとともに、「平和と繁栄の回廊」構想の取り進め方について説明を行った。
(伊藤政務官記者会見(8月3日、於:エルサレム)冒頭発言のテキスト(和文・英文))
8月2日、エルサレムのイスラエル外務省において、リヴニ筆頭副首相兼外務大臣と会談する伊藤政務官
8月2日、ラマッラのパレスチナ自治政府大統領府において、キドワ前外務庁長官及びフセイニ大統領首席補佐官と会談する伊藤政務官
8月3日、エルサレム市内において、記者会見を行う伊藤政務官
(4)チュニジア
ガンヌーシ首相をはじめとするチュニジア政府要人との会談において、外交関係樹立50周年を迎えた両国の良好な二国間関係を確認するとともに、今後更なる関係発展のために両国が政治、経済、文化等の各分野において重層的に関係を築いていくことで意見が一致した。また、今次訪問の機会を捉え、我が国のODA案件としてチュニス郊外に建設中のラグレット橋を視察した。
8月5日、チュニジア首相府において、ガンヌーシ首相と会談する伊藤政務官
8月4日、チュニジア外務省において、アブダッラー外務大臣と会談する伊藤政務官
8月4日、チュニジア開発国際協力省において、ジュイニー開発国際協力大臣と会談する伊藤政務官
8月5日、ラグレット橋(我が国の経済協力案件)の建設現場を視察する伊藤政務官