ザンビア共和国
日・ザンビア首脳会談
令和7年2月6日



2月6日、午後2時02分から約40分間、石破茂内閣総理大臣は、実務訪問賓客として訪日中のハカインデ・ヒチレマ・ザンビア共和国大統領(H.E. Mr. Hakainde Hichilema, President of the Republic of Zambia)と首脳会談を行いました。
1 冒頭
石破総理大臣から、昨年の日・ザンビア外交関係樹立60周年に触れた上で、価値や原則を共有するザンビアと、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化に向け、二国間関係及び国際場裏における協力を強化していきたい旨、また、「投資の促進及び保護に関する日本国とザンビア共和国との間の協定(以下、日・ザンビア投資協定)」への署名やビジネスフォーラムの開催は、今次訪問の大きな成果であり、ザンビアとの経済関係を一層後押ししていきたい旨述べました。
これに対し、ヒチレマ大統領は、今般の訪日に係る温かい歓迎に感謝するとともに、投資協定の署名を歓迎し、日本からの投資促進と二国間経済関係の深化を期待する旨述べました。
なお、会談の冒頭で、両首脳の立合の下、日・ザンビア投資協定の署名本書が、竹内一之駐ザンビア共和国日本国特命全権大使とチポカ・ムレンガ・ザンビア共和国商業・貿易・産業大臣(Honourable Chipoka MULENGA, Minister of Commerce, Trade and Industry of the Republic of Zambia)によって披露されました。
2 二国間関係
- 石破総理大臣から、4月から開催する大阪・関西万博は、ザンビアの魅力の発信や日本企業との関係を強化する好機であり、ザンビアとの協力を期待している旨述べました。
- また、石破総理大臣から、資源国のザンビアとの間で、JOGMECの資源探査や世銀と進めている支援等を通じ、鉱物資源分野での協力を推進していきたい旨を述べました。
- さらに、石破総理大臣から、気候変動への対応として、小規模農家への灌漑支援やスマート農業業支援の実施を決定したこと、また、インフラ整備や地域の連結性強化に向けて、今後具体的な協力を進めていきたい旨述べました。これに対し、ヒチレマ大統領は、様々な分野における日本の支援への謝意を表明するとともに、資源の高付加価値化のために、日本と協力していきたい旨述べました。
- 両首脳は、今回立ち上げられた日・ザンビア政策対話の枠組を活用し、引き続き緊密な意見交換を行っていくことで一致しました。
3 地域・国際情勢
- 石破総理大臣から、ザンビアがG20共通枠組の下での初の債務再編合意に至ったことを評価し、両首脳は、透明で公正な国際金融には、全ての債権国による国際ルール・スタンダードの遵守が極めて重要であることにつき、共に発信していくことで一致しました。
- また、石破総理大臣から、本年8月に横浜で開催するTICAD 9において、アフリカの課題及びグローバルな課題の革新的な解決策の共創に向け、ヒチレマ大統領と緊密に協力していきたい旨を述べました。
- ヒチレマ大統領から、地域における感染症対策拠点であるザンビア大学獣医学部に対する日本の協力への謝意が述べられ、両首脳は、同協力を通じて連携していくことで一致しました。
- 両首脳は、安保理改革を含む国連の機能強化等をはじめとした国際情勢についても議論し、引き続き緊密に連携していくことを確認しました。
なお、双方は、今次首脳会談において一致した事項を総括するファクトシートを発表しました。