南アフリカ共和国

平成27年9月2日
8月22日(土曜日)から8月25日(火曜日)まで,ラマポーザ南アフリカ共和国副大統領が日本国政府の招待により実務訪問賓客として訪日したところ,概要以下のとおり。なお,南アフリカからはパンドール科学技術大臣,ムフェケト国際関係・協力副大臣,マシナ貿易産業副大臣,ツェレ農林水産副大臣らが同行した。また,今時訪問の機会に日・南ア両国政府で日・南ア協力関係の現状について文書(日本語(PDF) / 英語(PDF)

概要

1 日程

(1)24日には,安倍総理大臣を表敬した他,経済団体連合会との懇談,国際協力機構(JICA)堂道副理事長による表敬,日本に滞在中の南アフリカからのABEイニシアティブ研修生との懇談,日本未来館及びトヨタメガウェブの視察を行った。更に,日AU友好議員連盟主催夕食会に出席した。
(2)25日には,明石日本政府代表(スリランカの平和構築及び復旧・復興担当)との懇談,麻生副総理主催昼食会出席,日本貿易振興機構(JETRO)宮本副理事長との懇談及び南ア・ビジネス・フォーラムに出席,谷垣自民党幹事長と懇談を行った。

2 安倍総理大臣表敬

(1)安倍総理大臣から,マンデラ元大統領と共に新生南アフリカ共和国の土台を築いたラマポーザ副大統領の訪日に歓迎の意を表するとともに,今次訪日を機に日・南ア関係を強化したく,南アフリカの国造りを官民挙げて支援する考えであると述べた。
(2)ラマポーザ副大統領からは,ABEイニシアティブを始め,南アフリカの雇用創出や人材育成,国家開発計画の推進に日本と日本企業が果たしている役割を認識するとともに,更なる取組に期待している旨の発言があった。
(3)双方は,国際社会における課題である国連安保理改革について両国が引き続き協働していくことを確認した他,来年初めてアフリカで開催されるアフリカ開発会議(TICAD)の成功に向け協力していくことを確認した。

評価

(1)雇用創出,産業育成,人材育成等,南アフリカの国家開発推進のために日本及び日本企業が貢献してきたことを強調し,先方から高い評価を得た(ABEイニシアティブ,先端技術等)。先方からは更なる人材育成について期待が表明された。
(2)日本の強みである質の高いインフラをアピールすることができた。先方からは日本企業からの投資促進について期待が表明された。
(3)明年初めてアフリカで開催予定の第6回アフリカ開発会議(TICADVI)が革新的なプロセスであるとの評価を得るとともに,成功に向けて連携を確認することができた。
(4)国際社会における課題である国連安保理改革等について,協働していくことを確認できた。

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