南アフリカ共和国

令和2年12月12日
日・南アフリカ外相会談、ワーキングランチ及びラマポーザ大統領からの電話(外相間の挨拶)
日・南アフリカ外相会談、ワーキングランチ及びラマポーザ大統領からの電話(外相会談)

1 南アフリカ共和国を訪問中の茂木敏充外務大臣は、現地時間12月12日午前11時(日本時間同日午後6時)から約2時間半、ナレディ・パンドール南アフリカ共和国・国際関係・協力大臣(Hon. Dr. Naledi Pandor, Minister of International Relations and Cooperation of the Republic of South Africa)との間で外相会談及びワーキングランチを行ったところ、概要は以下のとおりです。

(1)冒頭、茂木大臣から、本年6月の電話会談に続いて、直接会談できたことを嬉しく思う旨述べました。これに対し、パンドール大臣から、茂木大臣の初めての南アフリカ訪問を歓迎した上で、今回の訪問を契機として日本との連携・協力を一層発展させたい旨述べました。

(2)茂木大臣から、日本は、TICADを通じた保健分野の協力の実績を踏まえ、南アフリカに対し、国際機関や地域機関を通じて、保健医療物資の供与、危機管理能力の強化及び保健医療体制の強化等の支援の実施した旨を伝達しました。また、茂木大臣から、新型コロナからの経済の回復におけるビジネスの重要性に触れつつ、国際線再開に伴い日系企業関係者が帰任したことにより、南アフリカにおける日系企業の活動が一層本格化していることを紹介しました。
   これに対し、パンドール大臣から、日本の取組・支援に対する感謝の意が示され、日本企業による対南アフリカ投資の増加を含む一層の日・南アフリカ・ビジネス関係の強化への期待が表明されました。また、両大臣は、今後の感染状況も見つつ、「日・南アフリカ・パートナーシップ・フォーラム」を早期に開催することで一致しました。

(3)茂木大臣から、ブルーエコノミーや経済的繁栄の追求の観点からも、南アフリカとの間でも「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて連携・協力していきたい旨述べ、パンドール大臣との間で、日本と南アフリカが、共に協力して「自由で開かれたインド太平洋」の実現を図っていくことで一致しました。また、両大臣は、2022年にチュニジアで開催予定のTICAD8を見据え、TICADプロセスを通じて連携していく旨確認しました。

(4)両大臣は、安保理改革、北朝鮮情勢、東シナ海及び南シナ海情勢等に関し意見交換を行い、連携を強化していくことで一致しました。また、茂木大臣から、拉致問題の早期解決に向けた理解と協力を要請し、パンドール大臣から支持を得ました。

2 また、南アフリカ出発前、現地時間午後2時(日本時間午後9時)から約10分間、茂木大臣は、空港にてシリル・ラマポーザ大統領(H.E. Mr. Cyril Ramaphosa, President of the Republic of South Africa)からの電話を受けました。ラマポーザ大統領は、今回は日程の都合上直接お会いできず残念だが、茂木大臣の南アフリカ訪問を心から歓迎している、パンドール大臣と充実した議論ができたと聞いている旨述べ、茂木大臣からは、パンドール大臣との間で非常に有意義な意見交換を行った、TICAD8に向けた協力を進め、南アフリカとのビジネス関係や人的往来を更に促進し、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて連携していきたい旨述べました。


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